プリンスのニューアルバム、英国でなんと無料配布!!(としゆき)2007.07.16 02:19

僕が最も好んで聴いているミュージシャンといえばプリンス(なんと本名)ですが、彼の「3121」以来一年とちょっとぶりになるニューアルバム「Planet Earth」が7月15日、なんと英国の新聞「Mail On Sunday」のオマケとして(新聞代を除いて)無料配布という形式で世界に先駆けてリリースされました。(情報元:CNN.co.jp)

短い試聴版などというケチくさいことは言わず、全10曲すべて入ったフルアルバムを新聞のオマケとして配ってしまうプリンス。加えてこの情報ソースによると、ニューアルバムにとどまらず他の代表曲も入っているらしいですが、これは他のところで確認が取れてないので詳しいことはわかりません。それにしてもプリンス、何を考えているのか相変わらずよくわかりません。

プリンスは90年代半ばにワーナー・ブラザーズと揉めに揉めて以来、特定のレコード会社に所属せず、アルバムを出すたびに様々なレコード会社と配給のみの契約を行っています。EmancipationはEMI、Rave un2 the joy fantasticはアリスタ、MusicologyはSony BMG、3121はユニバーサルといった風に。今回のPlanet Earthは再びSony BMGから発売されるのですが、プリンスが英国で無料配布を決定したためにSony BMGはこのアルバムの英国での販売を取りやめました。

まあ、新聞のオマケで少なくとも230万枚が無料で出回ったCDがショップで売れるはずも無いので当たり前のことですが。CNNの記事によるとSony BMGはなぜか喜んでいるようですが、英国の音楽小売業者は結構怒っているようで「The Artist formerly known as Prince(かつてプリンスとして知られていたアーティスト)は、こんなことをしていたら、すぐにArtist formerly available in record store(かつてレコード店で売っていたアーティスト)になってしまうのをわかっているはずだ」というコメントを残しているようです。プリンスがワーナーとの不仲のために名乗っていたThe Artist formerly known as Princeという名前をわざわざ使って厭味っぽくコメントしているところに、彼らの不満を感じます。

他のEU諸国、アメリカや日本などではこのPlanet Earthは普通にCDショップで販売されます。英国限定で無料配布を行うプリンスの意図は計り知れないものがありますが、新規ファンの開拓やツアー展開への布石、といったことがまず考えられます。海外のフォーラム等によると、ファンク色がかなり抑えめなポップロック路線のアルバムに仕上がっているらしいということも、無料配布に繋がった理由なのかもしれません。インターネットでの楽曲ダウンロード販売に最も早く取り組んでいたなど、レコード会社を経由しない音楽展開にかねてから熱心だったプリンスだけに、前々から今回みたいな無料配布を考えていたのかも。

何にしても新しい取り組みだけに、今後の展開が気になります。そして日本版発売日が楽しみです。Planet Earthはポップロック路線らしいということなので、EmancipationやGold Experienceでも聴きながら待っていようと思います。