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| [感想]「スワロウテイル」は「座ろうとしている」の略ではないことについて(Bro.トシマサ)2007.07.12 00:32 |
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名画座なんていうものが、世の中にはある。2 本立ての映画を800 円かそこらで見れる、 苦学生のためにあるようなもので、まぁ僕は苦学生というようなものでもないけれど、とにかく名画座というのははありがたい存在なわけで、そんな名画座の一つ、早稲田松竹で岩井俊二特集をやっているということでふらっと出かけてみました。
今回見てきたのは辻仁成と結婚してからはあまり姿の見せない中山美穂主演の「Love Letter 」とチャラチャラしているからという名前の由来を持つ Chara 主演の「スワロウテイル」の二本立て。辻仁成のうさんくささは別にして、中山美穂はやっぱりかわいかった。
でも僕としては、断然「スワロウテイル」が好きなわけです。とにかく、まずキャストがいい。Chara 、伊藤歩はもちろん、三上博史のやさぐれ加減、江口洋介の凄み、渡部篤郎のクールさ、ミッキー・カーチスの超越加減など、挙げていけばきりがないです。舞台も埋め立て再開発の荒涼っぽさとか 90 年代っぽいんだけど、どこかSFチックで年代が特定できないような雰囲気があって、それは、やっぱり中国語やら英語やらが飛び交う中で、そこに住む人たちの、もしくは日本自体のアイデンティティーの揺らぎみたいなものが示されているからかもしれません。見てもらえばわかるように、というか後知恵だけど、言葉、貨幣、秩序、と文系3大要素を描いているわけで、それを支えているのが、やっぱり岩井俊二特有のあの光の加減です。なぜ岩井俊二はあのような光を使うのか、という問いについてはまたの機会にして、答えあわせまでの間に、あの光をぜひ劇場で。もちろん、DVDでも必見です。
岩井俊二の光といえば、もちろん「リリィ・シュシュのすべて」は外せない。来週からはこの「リリィ・シュシュのすべて」の上映もあります。上映前の予告編で、忍成修吾が煙草をふかすシーンが出てきて、それだけで背骨がじわっとした僕ですが、来週は「花とアリス」との二本立て、つまり蒼井優の二本立て。わくわく。
「岩井俊二の映画を語ることは、村上春樹の小説を語ることに似ている」と誰が言ったか知らないが、確かにそうかもしれない。それでも、僕は岩井俊二を観ては語るし、時々村上春樹を読んでは語るんだろう、ほんとに時々。やれやれ。
