[感想]フェリーニの「甘い生活」は甘くないのか。(Bro.トシマサ)2007.06.26 01:40


映画には、名作と言われてるものがいくつもあるけども、よく考えてみれば名前はほのかに知っているけれど、観たことはないというのがほとんどじゃないでしょうか。そういう見ていない名作映画が不意に話題に出たりすると、「あぁ、あれね」と「でも、観てないんだよね」がせめぎ合うのが、いつもの僕のパターンです。

 

そんなわけで、今週末までBunkamura ル・シネマで上映しているフェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」を観てきました。

 

この作品は、1960 年に公開された作品でパルムドームを獲得しているいわゆる名作なのですが、観終わった感想としては「そんな映画だったとは知らなかったっす」といったところかもしれません。だいたい名作といわれるものを観た場合、もともと持っている先入観と実際の作品が全く違う場合が多々あるのですが、今回もご多分にもれずそうでした。ふわっとした甘いラブストーリーものかと思いきや、当時世界一モテたといわれるマストロヤンニ演じる主人公が女遊びをするやするや、エクバーグの胸がゆれるわゆれるわ、パリス・ヒルトンみたいな奴やらゲイやら金持ち坊ちゃんたちがはしゃぐわはしゃぐわ、パパラッチたちがうざいわうざいわで、大変です。で、最後に待っているのは果たして「甘い生活」か・・・といういい意味で全くイメージとは違った映画でした。音楽、衣装含めて最高です。もちろんはしゃいでいるばかりではなくて、強いイメージを喚起させるカットが数多くあります。オープニングのシーンは、たまたま先週レンタルで見た「グッバイ・レーニン」でオマージュされていました。

 

といっても、まだ若造の僕は、この映画のすべてを受け取れていない気がします。というか、毎回名作といわれるものを観るとき思うのは 、この作品があらかじめ名作だと言われていることを知らずに観たときに、この映画を僕は名作だと判断できるだろうかということです。でも、これはやっぱり傑作です。村上春樹の小説に死後30 年経ってない作家の本は信用しないとか言う人物が出てきますが、それも一理あるかもなぁと思い出しました。そいつ嫌な奴なんですけどね。フェリーニが死んでから14 年。まぁ、とにかく「甘い生活」はスクリーンはもちろん、DVDでも必見です。

 

ちなみに、アニタ・エクバーグっていうめちゃくちゃ美人で、グラマラスな女優さんを今回初めて知ったんですが、今現在の写真をwikipedia で見た時は激震が走りました。