ライター:チンタ=ポンタ
あえて、誰でも知ってるようなことを紹介したい。でも、誰にも知られずに終わって しまう可哀想なものも紹介してあげたい。だから、目にとまったものを適当に紹介し ます。
第30回 ウイスキーキャットを紹介します。

スコットランド最古の蒸留所と主張するグレンタレット蒸留所。
ここにはちょっと有名な猫が飼われていた。
その猫は、世界一ネズミを捕った猫としてギネスに載っている。
もう、死んでるけど。

しかし、この猫は大変長命であった。
23年と11ヶ月を生きた。
これを人間に置き換えると、約161歳になる。
これは、猫の年齢を人間に換算する場合、1年=7歳として計算するためだ。
これをあえて無視して1年=15歳とかにするともっとすごい数字がでるが、そんなことはしてはいけない。
そんなことをしてしまっては、もう何の寿命の話をしているのか分からなくなってしまう。
というか、そんなことする必要もないし、ただの労力の無駄だ。
そんな無駄な計算は絶対にしない。
絶対に。

この猫をギネスに載せた記録というのは生涯に捕ったネズミの数だ。
その数なんと28,899匹。
この先私が生涯をかけて捕るであろうネズミの数が0だというのにだ。
いや、何かのはずみで捕獲してしまうこともあるかもしれない。
しかし、それは偶然の事態であるはずで、ネズミを捕ることはまったく予定に入れない人生を私は予定している。
そんな私に比べ、この猫はなんとすごいことか。
人間と猫という違いを考慮しても、どうしてこうも差がつくものか。
原因はおそらく、それを生業としているかどうかだ。
この猫、名前をタウザーという。

タウザーはウイスキーキャットだから当然ネズミを捕りにいく。
それが仕事だからだ。
本能だからだという見方もできる。
ウイスキーキャットはウイスキーの原料である大麦をネズミや鳥から守ることを義務付けられている。
だから、当然日常的にネズミを捕るのだ。
もし、その辺で飼われている猫だったらこうはいかないだろう。

しかし、どうやって集計したのか。
28,899匹ものネズミを。
これは、なんとタウザーの自己申告のようだ。
勿論、口頭での申告ではない。
タウザーは捕獲の度にネズミを蒸留所のスタッフに見せたという。
これをスタッフが記録した結果、この数字が残されることになった。
これは最初から記録を狙っての行動だと私は思う。
ただ、スタッフが記録をとるようになったのはある時期からであり、タウザーは多少記録の上で損をしている。
だが、こんな記録付けるような猫の飼い主はもういないだろうから、この記録はもう抜かれないんじゃなかろうか。
どうでもいいし。

以上。