ライター:チンタ=ポンタ
あえて、誰でも知ってるようなことを紹介したい。でも、誰にも知られずに終わって しまう可哀想なものも紹介してあげたい。だから、目にとまったものを適当に紹介し ます。

第9回  タンタルを紹介します。


オーストラリア大陸の東側にグレートディバイディング山脈が延びている。
その西側には乾燥したステップ気候の大鑽井盆地がある。
大鑽井盆地のさらに西には、人があまり住んでいないと言われるグレートサンディ砂漠が広がっている。
そのグレートサンディ砂漠の中で、人知れずひっそりと暮らしている人々がいる。
バナジウム族だ。

バナジウム族は、アボリジニと違い、西洋人がオーストラリアを「発見」してからもその存在を長い間知られることはなかった。
そのため、1788年にイギリスがオーストラリアを植民地化しても、彼らの生活が荒らされることはなかった。
現代になっても、その実態は謎のままである。

人が住みにくい、水の乏しい砂漠地帯に暮らしているため、バナジウム族はとても少数の部族だと考えられている。
作物不足も相まって、飢えと渇きとの戦いを余儀なくされていることだろう。
少なくとも3人はいると考えられているが、その姿は確認されない。
近年では、なんと日本とオーストラリアの間で、合同調査チームが組まれ、実態解明を目指している。

と、まぁ、ここまでウソを書いてきたわけだが、そろそろ本題にはいる。

タンタルとは、原子番号73の元素だ。
そしてこいつこそが、バナジウム族元素だ。
第5族元素のバナジウム、ニオブ、タンタル、ドブニウムのうち、ドブニウム以外のものをバナジウム族元素という。

タンタルの融点は、3027℃であり、太陽に近づきすぎると融けるという点では人間と同じだ。
コンデンサによく利用され、産業的に重要な物質だが、稀少なため、近年価格が高騰している。
主に、オーストラリアで産出され、他に、コンゴやカナダ、タイなどでも採れる。

タンタルの語源は、ギリシャ神話のタンタロスだ。 
タンタロスといえば、神々の怒りを買って、やむことのない飢えと渇きに苛まれ続けることとなったエピソードで有名である。

まぁ、有名ではないか。

とにかく、私の一番好きな元素は水素なんだよ。
以上。