ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第51話 プロジェクトS-その47-

あけましておめでとうございます。鈴木です。

いやあ、プロジェクトSのお話始めてもうこんなに経っちゃうんですか。いやはや。もうすこしだけ引っ張りたいと思います。申し訳ないです。


お話に戻りましょう。こないだの年末はちょっと関係の無い話を書いてしまったので、おさらいをしますと、昭弘くんと徹くんの二人は週明けに迫ったバレンタインデーに向けて、女子にさりげないアピールをしようということで話がまとまったというとこで、前々話は終わっていたんでしたね。詳しくはプロジェクトS-その45-を読んでいただければ幸いです。


さて学校に着いたお二人。
しかし、いきなりチョコの話をする訳にもいきませんから、なんとなくそわそわしながら、適当なタイミングを待ちます。二人の打ち合わせでは昼休み当たりでいこうということになっていましたので、午前中の授業はじっと我慢の子であったわけですね。


そして昼休み。


給食を食べ終わって、教室がつかの間のフリータイムになります。

二人はどちらからともなく近づいて、なんとなく会話を始めます。

「おお。徹。」

「なにい?」

「給食はうまかったか?」

「そうだな。春巻きはうまかった。」

「そうか。」

うわーひどい会話。

それを悟られたのか

「ちょっとあんたたち何その会話?」

クラスの女子生徒深谷さんに突っ込まれました。

「え?そんな変な会話だった?」

「超ヘン。確かに春巻きはおいしいけどさ。」

深谷さんは明るい女子生徒で、男女わけ隔てなく気さくに喋ってくれる女の子だったので、男子としてはありがたい存在でしたが、いかんせん気さくすぎて女の子であることをあまり意識させないためあまりもてはしませんでした。今になって思ってみるとこのへんのさじ加減で深谷さんも悶々とした日々を過ごしていたのかもしれないなあ。悪い人じゃないんですけどね。今どうしてるんだろ。

「そうかー。」

「ヘンだって。なによ急に「給食はうまかったか?」とかきいてさ。しかも都築くん(注:徹くんの苗字です。お忘れかもしれませんが)も「春巻きがうまかった」とかくそ真面目に答えちゃって。なんか心ここにあらずってかんじよ。」


心ここにあらず・・・するどいな深谷さん。


「へえー。そうだった?」


「へえーじゃないわよ。」

深谷さん、こんな語勢ですが、雰囲気はいたって穏やかだと思っていただければ大丈夫です。いや、ほんといい人なんですよ深谷さんは。

「ごめんなさい。」


「別にあやまんなくてもいいわよ(笑)なにーなんかヘンなの。そんなんじゃチョコもらえんよ!」


「・・・!!」

深谷さんここでまさかのキラーパス。


「チョコ・・・。」


「忘れとるわけないでしょ?バレンタインのチョコよ。」



「チョコ・・・。」


次回へつづく。