ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第42話 プロジェクトS-その38-

「へえ~『嵐』ね・・・。」


「そう、嵐。」

「ふ~ん、誰のファンなの?嵐の中でも。」

「え~、二宮くん。」

牧田さんは少しはにかんで言いました。

「なるほどねえ・・・。」

二宮くん・・・。そう二宮くんといえば、昭弘くんとは似ても似つかぬ美少年・・・。昭弘くんの心に絶望感が広がっていきます。
絶望するどころか同じ土俵で論じていること自体がおこがましいっちゃおこがましいのですがね。まあ、昭弘くんは当時まだ中坊だから許してやってください。

「うん、鈴木くんは何か好きなアイドルとかいるの?」

「え?」

牧田さん、そんな昭弘くんの絶望感をよそに、全然違う話題をふってきます。

「ええ?好きなアイドル?」

これってとっさに聞かれると困る質問ですよね。
筆者もよくきかれるたびに困ります。そりゃこのHPのキャラクター「ぼく」のように長澤さんとか、無難に相武さんとか言っておけばいいのかもしれませんが、なんかそういうありきたりなこと言うと何故か「うわあ、ありがち。」とか批判されるし、かと言って妙にリアルなあたり、例えば「黒木瞳。」とか言うと、「うわあ、なんかリアル!」とか言われるし、賛否が分かれるあたりに走ったりして「モー娘。」とか言うと「うわあ・・・。」ってことになるし、なんて言っても批判され勝ちなのが悩みの種ですよね。

ちなみに筆者は先日「アイドルとかより、競艇選手にいるかわいい選手が好き。」などと言って周囲を引かせましたが。

さて、困った昭弘くん。本当は鈴木亜美とかをしつこく好きだったのですが、ここはいい格好しとこうというスケベ心が働き、なんと
「俺はとくに好きなアイドルとかいないよ。」

と、昭弘くんは答えました。

ちなみにこう答えると、それはそれで「つまらん。」とか「そんなはずない。」などと、答えたときよりひどいバッシングを浴びることが多々ありますね。

しかし、牧田さんは優しいので、そんなことは言いません。

「ええ?そうなの?なんで?」

「ええ?だって、テレビの中の人たちって、実際しゃべったこともないような人だからね。」

「え、じゃあ、鈴木くんは実際しゃべって、いいと思わないと好きにならないってこと?」

「まあ、そういうことだね。」


しゃべるどころか、年賀状の字を読んだだけで牧田さんのことを好きになってるのに、何が「そういうことだね。」ですかねこいつ。頭どついてやりたくなります。

「ふ~ん・・・。」
牧田さんは興味深げに言いました。そして


「なんか鈴木くんって、一途そうだね。」


と言ったのです。


「え!」

昭弘くん、これにはびっくり。


「だって、普通かわいかったりすると、それだけで好きになるもんだと思ってたからさ、男子って。」

牧田さんは、尊敬のまなざし(昭弘くんの後日談による)で昭弘くんを見て言いました。


なにこれ、なにこれ、来ちゃってる感じ?これ?


次回へつづく・・・。