ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第39話 プロジェクトS-その35-

はあ、なんつーかこう、寿司とか食いたいかもしれない今日この頃。


でも、~かもしれない今日この頃、とか、~と思っている今日この頃、っていう言い回しって、あんまり日常会話では使わないかもしれないですね。

ああ~、そういえば中学の頃、近所の高校生のカップルが、家の前でいちゃいちゃしながら、

「なんか、ほっぺにチューしてほしいなあ、なんて思う今日この頃。」

とか発言してたっけ。

そんなこと今日この頃思っとんなや。




さて本筋。


とりあえず、牧田さんの音楽の趣味を探るべく、とりあえず音楽トークをしてみよう、というところまで行ったんでしたね。たしか。


そして次の日。


「おはよう!」
自信をつけた昭弘くん。今朝は果敢に牧田さんに攻め込みます。

「あ。おはよう、鈴木くん。」
牧田さんも笑顔で返してくれます。いい雰囲気です。


「寒いねえ。」

「そだねえ。」

そう。このお話の中ではまだ一月です。


「鈴木くん部活の調子はどう?陸上部って冬も試合あるの?」

「え?ああ、あるけど、あるのは駅伝とかマラソンだけで、100mとかそういうのは春までないよ。」

牧田さんの思わぬフリにビビりながらも、無難に返すことに成功した昭弘くん。成長しましたねえ。


「へえ、そうなんだ。鈴木くんは短距離だよね~。じゃあ、今は暇なの?」

「いや、うちの陸上部は人数少ないから、俺も駅伝にでなかんもんで今は長距離の練習もしとるよ。」

「へえ~。」

今の昭弘くんのような状況は弱小な陸上部だと非常によくある話です。人数が少ないからなんでも総力戦なのです。でも中学生くらいの体格・体力だと、こうした長距離の練習をしっかりして体を作ると、意外と短距離のタイムもぐっと伸びたりしたりするから陸上は面白いのですが。


「バレー部はどんな感じ?」

「バレーは冬でもちょくちょく試合あるよ。いつもと同じ練習だよ。」

「へえ、陸上みたいに冬練とかないんだね。」


ああ、なんと幸せな会話なんでしょう。しかし、今は音楽のことを探るのが先決です。


「ああ、そういえば、牧田さんどんな音楽聴くの?」

おっと、ちょっと強引ですが昭弘くんなんとか話題を持っていきます。


「え~、普段きいてるようなの?」


「そうそう。」


「う~んとねえ・・・。」




「・・・・。」



「嵐とかかな。」



「へっ!?」



次回へ続く・・・。