ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第37話 プロジェクトS-その33-

どうも鈴木です。

もうすぐ10月。10月といえばそう、今年度の後期分の年金を納めるわけですね。


僕は半年分を前納するタイプで年金を納めてますので、年に2回、一回あたり8万数千円を社会保険庁に納めてるわけです。
ただいま年金と言えば揉めに揉めているわけですが、大学生なのにわざわざバイトをして年金を払っている僕は結構変わり者扱いです。ただ、学生の特例免除したところで、結局あとから払わないといけないんだし、一括でないといけないらしいし、だったら学生のうちに自分で払いますよ、と、いう結論に至ったわけです。大学出た瞬間に数十万の借金というのも馬鹿馬鹿しいことですし。

たしかに社会保険庁とかの横領とかは腹立たしいことこの上ないですが、一番腹立たしいのは
「年金なんかどうせもらえねえよ。」
などと言いながら、ちゃっかり年金とか親に払わせてるへたれ大学生だと思うのですがね~。



さて、憎まれ口を叩いてみながら、お話に移りたいと思います。


「何かいい案はないものかねえ・・・。」


三人は牧田さんと昭弘くんの距離をさらに近づけるための新たなる作戦を考えます。


そのとき徹くんが、「ああ~、」と声を出して、それから
「こんなんどうだ?」
言ったのでした。


「お、徹なんか思いついたのか?」


「ああ。例えば漫画とかCDを貸し借りするっていうのはどうだ?」


徹くんが言いました。



ここまで聞いて「ひゃあ!」と赤くなった読者の方も多いのではないでしょうか。

この貸し借り(おもにCDが多い)は、こういう何とかして女子とお近づきになりたいと考える男子がよく使う手でありまして、
そして大抵の場合CDなどを貸している側は、「お近づきになっている!」と思いこんでいるパターンが多いものの、肝心の貸してもらってる側は貸し手のほうをゲオかTSUTAYAに毛が生えたくらいにしか思っていないというパターンが多いという悲しいことが多々あるのですが。(昭弘くんの地元ではTSUTAYAよりゲオのほうが強いのだ。)


とにかく徹くんはこの貸し借りを昭弘くん牧田さん急接近への切り札として提案したのでした。



「なるほど~、それいいかも。」


昭弘くんは言いました。

「なんだよ、昭弘、そんなに貸せるほど色々持っとったっけ?」

ハラマサくんが言います。

「ああ、もっとるもっとる。それはもう大丈夫。」

そう、昭弘くんは勉強はぜんぜんでしたが、本や漫画やCDは小遣いをこつこつ貯めながら買い揃えていたのでわりと色々と持っていたのでした。


「そしたら、とりあえずやってみたらば?とりあえず悪い印象は与えんだろうし。」

「そうするか!」


こうして次の作戦は決まりました。



「なあ、昭弘、お前そんなにいろいろ持ってんの?」

「なんだよ、ハラマサ。まあ、そこそこだけどな。いろいろあるよ。」


「じゃあ、俺にも貸してくれよ。」

「ああ、ええよ。どんなん?」



「『ふたりえっち』って漫画なんだけど、もっとるか?」





「ねえよ・・・。」




次回へつづく。