ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第24話 プロジェクトS-その20-

どうも鈴木です。

六月ですね。早いものです。


一体この話はいつまで続くのやらという感じですが。


最近ロバートくんがコラムの中で映画批評を書いておられて、僕も楽しく拝見しているわけなんですが、先日美術史系の授業でアンケートをやらされまして、その中に「一番好きな小説はなんですか?」という問いがありましてね。
いやあ、僕はこの手の質問が苦手でございまして。何が一番か、なんて言われても人間の経験する事象なんてのは一過性のものでありますからねえ。困るわけですよ。その日の気分によって小説が読みたかったり漫画が読みたかったり映画が見たかったりするので。

結局、好きな小説は「少年S」と書いておきました。先生がネットで調べたりしたら、ジ・エンドなのですが。


さて、お話のほうにもどりますかい。


さて、昭弘くんの恋を成就させるために、何故か昭弘くんの魅力を考えアピールせねばならない事態に陥った徹くんとハラマサくんでしたが、とりあえず友人の恋愛という面白いトピックに絡んでいるわけですから、一応まじめに考え始めました。


「とりあえず、まずは昭弘の男としての魅力、さらには、昭弘と付き合うことでどんないいことがあるかっていうのを挙げてきゃええんでない?」

「そうだな。」

徹くんの意見に二人も同意し、まずはそこから話をすることにしました。


「でもさ、実際問題、自分で自分の魅力というのはよくわからんもんだで、俺の魅力は是非お前らに挙げてほしいんだけども。」

「え・・・?」

昭弘くんの思わぬキラーパスにたじろぐ二人。


「昭弘の魅力ねえ・・・。」
実に困ったような顔をする二人。



その表情に若干ショックを受けつつも昭弘くんは「頼むよー、なにかしらあんだろ?」などと二人に迫っては二人をさらに困らせます。
さっきまで「久しぶりに、恋をしてしまったようだよ。」などと偉そうなことを言っていたのに。この時点で既にだめ男ですね。


「と、とりあえず、昭弘は陸上部に所属しているから、運動部ってことでさ、一応スポーツマンではあるよな。」

ハラマサくんが苦し紛れではありましたがいいところをつきました。

そう。昭弘くんは陸上部に所属するバリバリの短距離走者だったのです。


「そうだ、まあ、なんにせよスポーツのできる男はモテるからな。」
徹くんもうまくのっかりました。

しかし、二人はこうは言ってますが、実際問題単に部活に所属しているだけでなんとなくアドバンテージがあるほど中学生というのは甘くありません。


たとえばあなたが早稲田大学の体育会の部員だったとしましょう。

おそらくあなたは、世間一般にごろごろといるサークルのチャラ男よりも、バイトばかりしている勤労貧乏学生よりも、とくに何もすることがなく暇を持て余してはくだらないものを書いている「お米は生きている」のメンバーよりも社会的に好感をもたれ、そしておモテになるのは間違いないでしょう。就職活動でも体育会の方々はすこぶる有利です。


しかし、忘れてはならないのが、ここは早稲田大学ではなく知多市立東部中学ということです。


昭弘くんの学年がおよそ170人おりまして、そのうち半分弱が男子(昭弘くんの学年は女の子の方がかなり多いという特殊な学年。寅年だからですかね?)だとして、そのうちのおよそ9割にあたる70人ほどが運動部に所属していました。

だから

(運動部に所属していて定期的に運動をしている→スポーツマン→モテる)

という図式は簡単には成り立ちません。


肝心なのは
1:どんなスポーツをやっているか
2:そのスポーツでどのくらいの実力を持っているか
3:そもそも本人の見た目がどのくらいかっこいいか


の三つになります。



なんか長くなりそうなので次回にもっていきましょう。すみません。