ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。

第20話 プロジェクトS-その16-  


どうも。遅くなりまして鈴木です。

さて。先週までは長々と余談を述べてまいりました。中学生の恋愛について独断と偏見を述べさせていただいただけの話もあり、不快に思った方もたくさんおられるとは思いますが、ご勘弁いただきたいと思います。

さて話は余談からもとに戻って昭弘くんのその後の話です。

忘れかけている方はプロジェクトS10・11話あたりを読んでいただけると思い出していただけたら幸いです。

読むのが面倒くさい人のために整理すると、ある日、あまり接点のない同級生の女の子牧田さんから突如年賀状をもらった昭弘くんは、友人の
「お前のこと好きなんじゃね?」
という台詞を真に受けてしまった、という感じの展開でしたね。


で、とりあえず、不毛な妄想に浸る昭弘くんは、その次の日も学校にもちろん行きました。


朝起きたときから何となく気分が落ち着きません。

とりあえず現在、昭弘くんの頭の中の八割以上は
「牧田さんが俺のことを・・・」
という思考で占められている状態です。

当然、学校へ行く途中の景色など彼の目には入らずに過ぎ去っていくばかり。とりあえず基本的に焦点のあいまいな無表情でときおりニヤニヤしながらスタスタと歩いているもんですから、かわいそうに昭弘くんは知らぬうちに、通学路の片道だけで、見知らぬ女生徒およそ四名に
「うわあ、あの人キモっ!」
と思われてしまうという痛いことになってしまったのでした。

まあ、そのくらい牧田さんのことばかり考えていたということです。



だから教室に入るなり、いきなり牧田さんと眼が合って

「鈴木くん、おはよう。」

と声をかけてきたときの昭弘くんの驚きといったら相当なものでした。


とりあえず昭弘くんは二日連続で声をかけられたわけですから。

「あ。あ。おはよう。」

ひきつった笑顔で挨拶を返しながら(注:本人は精一杯さわやかな笑顔を作っているつもりでいる)昭弘くんは

これはほんとに来てしまったかもしれない・・・

などと思っているのでした。


そしてその日の授業中もほかっておくとひたすらニヤついてしまう顔を必死でもとに戻していたのでした。


さあ、昭弘くん。これはもう、いつのまにやら完全に恋に落ちているようです。



さて、次回へ続きます。