ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。

第14話 プロジェクトS-その10-


どうも。鈴木です。

先日、旅行で新潟に行ってきました。おいしいお米を食べました。おいしいイタリアンも食べました。(ピンときたあなたはすごい)

それはともかく、このプロジェクトSも10話目となりました。

毎週毎週、パソコンに向かって、昭弘くんのアホな話を考えつつこのシリーズだけでまる二ヶ月です。

・・・・大丈夫かなあ。俺の人生。

さて、では本編です。


「・・・なるほどね~。」
徹くんが言いました。

何がなるほどかというのは、つまり前回昭弘くんが徹くんとハラマサくんに話した牧田さんとの急接近の話でした。

「まさか昭弘にそんなネタがあったとは・・・。」
と、ハラマサくん。
どうやら自分には全くない女の子との話題が昭弘くんにあったことが少なからずショックだった模様です。

「まあ、ねえ、でもそれだけだからね。」

昭弘くんは苦笑いしながら言いました。その苦笑いは若干うれしそうに見えなくもなかったのですが。

「しかし、今のを聞くとさ・・・。」
ここで徹くんがふと口を開きました。そして、


「牧田さん昭弘のこと好きなんじゃね?」

と言い放ったのです。




「え・・・!?」
昭弘くんはさっきまでニヤニヤさせた顔をこわばらせました。


「おう。俺もそう思うぜ。」
ハラマサくんも言います。
「だってよう、おかしいじゃんか。年賀状送ってくんだぜ。普通じゃねえよ。大体、クラスがただ一緒なだけな奴に年賀状書こうと思うか?全員に送ってりゃ別だがよ。」

「た・たしかに・・・。」
昭弘くんは予期せぬハラマサくんの論にたじたじです。

「そうそう。これはやっぱりハラマサの言うとおり、牧田さんが昭弘のこと好きになったと見るのが明らかに自然だ。」
急に徹くんも学年一の秀才らしい口調で語り始めました。
「牧田さんは昭弘のことが好きになったか、もしくは好きとまではいかないまでもとても気になる存在なんだろう。でも、牧田さんはそんなに目立つわけでもない女の子で、昭弘とそんなに仲がいいわけでもない。まして昭弘が倉山さんのことが好きだという噂くらい探ればすぐに分かるだろう。」
「うんうん。」
「そこで、牧田さんとしてはきっかけが欲しかったんだ。」
「きっかけ?」
「そう。つまり昭弘と仲良くなるきっかけさ。」
徹くんの語尾が若干調子をこきはじめました。

「そこで牧田さんが選んだのが年賀状だったわけだ。」
「なるほど・・・。」
「まあ、若干センスが無いっちゃ無い通信手段だけどいきなり電話したり手紙を出したりするよりはいきなり拒絶されるリスクは少ないわけさ。年賀状に返事は普通出すものだからな。そうすればそこから話題ができるだろ。現に牧田さんは年賀状の内容から昭弘に話しかけてきたわけだし。」
「たしかに・・・。」

徹くんの論はたしかに説得力のあるものです。

「牧田さんが・・・。」

昭弘くんはあまりに信じられない話に驚きを隠せません。

ここでポイントなのは特に牧田さんがそれを昭弘くんに告白したわけではなく、徹くんが勝手に予想した説であるということなのですが・・・。

「牧田さんが・・・。」

・・・ですが、昭弘くんの耳にはもう何も入らないようです。



次回へ続く・・・。