ライター:鈴木アキヒロ
中学時代。あの頃僕らは何を考えていたのだろう。頭の中の九割は性欲で残りの一割で遊んだり勉強したりしていたあの頃。そんな時代を少年Sと一緒に思い出してみませんか?
ちなみに少年Sは筆者とは何の関係もありません。マジです。いやほんとに。ほんと ですって。
第54話 プロジェクトS-その50-

どうも。鈴木です。


いやあ、全くもって個人的な事情で忙しく、しばらく間があいてしまいましたけれども、また頑張っていきたいと思います。



さて、前回はバレンタイン前の最後の金曜日が終わり、とうとう週明けの月曜日が迫っているというところでしたね。


前回の金曜の次の日にあたる土曜日には徹くんも昭弘くんも部活があって学校に行ったのですが、結局牧田さんと深谷さんが所属する女子バレー部とは練習時間が異なっていたため、二人のうちどちらとも顔を合わせることはありませんでした。


日曜日は学校がお休みなので、結局月曜日、つまりバレンタインデー当日になってみるまで昭弘くんがチョコをもらえるのかどうなのかは分からない状態になってしまったわけですね。


そしてバレンタインデー前日の日曜日。

もらえるか、もらえないか。昭弘くんの緊張感が高まります。

もちろん学校はないので、家でごろごろしていたのですが、やはり次の日のことが気になります。


昭弘くんはいてもたってもいられなくなり、近所のスーパーに何度も足を運びました。

なんと昭弘くんは、スーパーにお菓子の材料を買う牧田さんの姿が無いか探しに行ったのです。

完全にバレンタインデーを意識しすぎて確率論の正常な計算ができなくなっている昭弘くん。

しかも「何度も行ったら万引に思われるかもしれない。」と変に気を遣って、一度様子を見に行くたびに、ノートやカップめんなど100円前後の買い物をしてるというアホっぷりです。だったら最初から何度も行かなきゃいいのに。

書いていて切なくなりますが、昭弘くんはこれを二時間おきくらいに続けたのです。


しかも家に帰ると、買ってしまったノートを母親に見られ

「なにい、あんたそんなもん買って!新しいノートならこないだ買って渡したばかりじゃないの!お母さんが買ってきたやつじゃ嫌なの?」

などと絡まれ、

「いや、別にそういうわけじゃなくて、急にノートが必要になってさ。」

などと言い訳をし、

「ノートが欲しかったらまずあるやつから使いなさいよ。ほんとに馬鹿なんだから!」

などと馬鹿呼ばわりされてしまうという失態までおこしてしまいます。(まあ馬鹿呼ばわりされるのは今思えば正しいことなのであるが。)


このときの昭弘くんの中にあったのはただ一つ。牧田さんからチョコをもらいたい!の一心なのでした。

今日までの自分の行いを振り返って、もっとあんなこと話しておけばよかった、しまったなあ、あのときの状況は話しかける絶好のチャンスだったのに!俺のバカ!といったように悶々と後悔してはみるものの、もう結果は明日に出てしまいます。

今思うと、若いというのはこういうことなのかもしれないですね。何せ中学3年間しかないものだから、一日一日をすごく後悔する。部活の引退試合や受験もまた然り。筆者自身、自分の中学高校時代を思い出すと「ああしておけば!こうしておけば!」と思うことばかりです。でも、それがあったから今があるんでしょうねえ。もちろん、今になっても毎日「これでいいのかなあ・・・」と思ってばかりなのできっと後から今日のことも後悔するんでしょうね。でも、そんな生き方も悪くは無いと思います。っていうかよく「後悔しない生き方をしろ!」なんて言う人いるけど、そんなこと3次元に生きている限り物理的に無理だと思うんですけどね。僕が無いものねだりをする性格だからかもしれませんが。


話がそれましたが、昭弘くんはその日の夜、近所の神社に願までかけに行って床についたのでした。



さて、次の日はいよいよバレンタインデー。




もちろん続きは次回です。