ライター:Bro.トシマサ
てんびん座でAB型の人は優柔不断だ、なんてきいたことはないけれど、僕が優柔不断なのはそのせいだとおもう。
そんなわけで、あいまいな僕の、あいまいな考えを、あいまいにつづっていきたい。
第33回 サマー

夏が始まっていた、僕の知らないうちに。

ご存じの通り「相変わらず季節に敏感でいたい」を

モットーとする僕としてはやってはいけないことだ。

 

季節に乗り遅れるっていうことはどういうことか。

それは季節がまた知らないうちに変わってしまうことを

恐れながらその季節を過ごすことになるってことだ。

だから、すでに僕はこの夏がもう終わるんじゃないかと

びくびくしながら、過ごしている。

 

冷夏にでもなれば、僕はその焦りをごまかせる気がするけど

もう圧倒的に暑い。容赦なく暑い。

「夏が暑い」なんて言葉はもう飽きるほど言ってきたけど

やっぱり夏は暑いんだと思う。

それで、僕は夏がもう終わるんじゃないかとおびえながら過ごす。

 

テレビでは、ハーバードの女性の教授が

世界は五次元だっていうことを言っている。

クーラーの効いた部屋で僕は寝ころびながら

意味は全くわからないけど

たぶん世界は五次元なんだろうなと思いながら

四次元の世界と五次元の世界じゃ

どっちが夏は暑いんだろうなと思って

その問いかけの意味すらもわからないから

とりあえずクーラーを消して

夏はやっぱり暑いと思う。

 

それでまた意味もなく

大黒摩季の「夏が来る」と

ザ・ハイロウズの「夏なんだな」を比較してみて、

僕にとってリアリティがあるのは「夏なんだな」の方だとふと思う。

夏が来る、なんてエネルギッシュに待ち望むもんじゃなくて

結局、いつのまにか夏っていうのはやってきていて

「夏なんだな」と感じるほうが僕にとっては夏らしい。

春について言えば「春よ、来い」って感じで、

秋と冬についてはまたそのうち考えることにしてみる。

 

まぁ、いつのまにか夏が始まっていて

またいつのまにか夏が終わっているのかもしれないけれど

今は夏だっていうことは確かだから、

とりあえず僕はこの乗り遅れた夏に乗ってみようと思う。

でも、もう何回も「夏」なんて言葉を使ったから

夏がナツっていう意味に見えなくなってきて

なぜか乗り遅れたままこの夏は終わりそうな気配がしてたまらない。

そんな、夏。