ライター:Bro.トシマサ
てんびん座でAB型の人は優柔不断だ、なんてきいたことはないけれど、僕が優柔不断なのはそのせいだとおもう。
そんなわけで、あいまいな僕の、あいまいな考えを、あいまいにつづっていきたい。
第32回 アメリカン

いつものごとく、変な時間に寝てしまった僕は、

変な時間に起きることになってしまって

夜中の2 時過ぎにぼんやりとしていた。

また寝付くまでの間、テレビでも見ようと思って

チャンネルをつけても、

通販の番組がそこら中でやっているだけで、

僕はしょうがなくNHKに切り替えた。

そこで、思いがけず出会ったのが、

パパにはヒ・ミ・ツ」SPセ レクションだった。

 

とりあえず説明しておこう。

パパにはヒ・ミ・ツ」はいわば「フルハウス」のような

ところどころにあの特有の笑い声が入る海外ドラマ、シットコムだ。

というか、テイストは「フルハウス」とほぼ同じだ。

といっても、僕も初めてみるドラマだったし、

まぁ、最近こういうの見てないしなと思って、

ふわっとした気持ちで眺めていた。

 

ところがだ、これが思いがけず面白い。

逐一入るアメリカン・ジョークが、逐一面白い。

必要以上に笑ってしまう。

だいたいこういうドラマのジョークを笑うときは

思いっきりなアメリカン・ジョークに

思いっきりアメリカンな笑い声が入ってるその状況がなんかおかしくて

笑ってしまうことが多いのだけれど、

「パパにはヒ・ミ・ツ」はそうじゃなくて、

そのジョーク、そのものに笑ってしまった。

僕は、自分が普通に笑っていることに気付いて考え込んだ。

 

まぁ、吹き替えの斬新さはあるにはあった。

関西弁風味で「ウィノナ・ライダーか~い」と突っ込む

吹き替えは初めて聞いた、一場面だけだったけど。

まぁ、「フルハウス」の家族構成よりわかりやすいという面もあった。

このドラマの家族の関係性が何か好きなのかもしれない。

というか、未だに「フルハウス」の家族構成を僕は正確には把握していない。

単にアメリカのコメディーがもしかしたら好きなのかもしれないという面もある。

この前も、深夜にやっていた同じようなドラマを最後まで見てしまっ たし。

 

だけど、なぜ「パパにはヒ・ミ・ツ」のジョークが

面白く感じたのかについての説明には至らない。

そこで一つの考えに思い至る。

それはこのドラマのあらゆるジョークが皮肉ばかりだということだ。

主人公の金髪の女の子のバカっぷりを皮肉るジョーク。

おじいちゃんの足腰の弱さを皮肉るジョーク。

無職で居候のいとこの、未来のなさを皮肉るジョーク。

「フルハウス」は皮肉はあるにしても、違う種類のジョークも多かった。

だけど、このドラマじゃ家庭内でのあらゆるジョークが皮肉だらけだ。

 

そう、僕の家がそうだった。

母親は皮肉ばかりの冗談を言って、それを父親はまた皮肉で返す。

そして、その刃は僕にも向けられ、

一日中皮肉だらけのジョークを聞いていた。

それも面白くないジョークを。

そして、条件反射的に笑ってやりすごすようになった。

だから、皮肉なジョークにまみれたこのドラマを面白いと

条件反射的に感じたのかもしれない。

 

というのは、こじつけで

単に金髪でバカっぽい女の子が好きだということかもしれない。

でも、確かにブリトニーは好きだけど、

パリス・ヒルトンは嫌いだっていうことの

自分の中での説明もつかないからそれは却下する。

そう、却下だ。

 

僕の父親の好む冗談に、何に対しても「却下!」って言うのがあった

まったく面白くない。

で、昨日のドラマでは、何に対しても「おだまり!」って言うジョークがあって

それは単純に面白くなかったのだけれど、

もしかしたら僕の両親の冗談は全てアメリカン・ジョークだったのかと思って

実家に帰ったら聞いてみようと思って、そのまま寝た。