ライター:Bro.トシマサ
てんびん座でAB型の人は優柔不断だ、なんてきいたことはないけれど、僕が優柔不断なのはそのせいだとおもう。
そんなわけで、あいまいな僕の、あいまいな考えを、あいまいにつづっていきたい。
第23回 モード

街で急に思いがけず人に出会ったときは困る。

いや、みんな困ってるわけじゃないけど

とりあえず、僕の場合は困る。

特に、その日、まだ誰とも会っていなくて

まだ自分の世界に浸りきってるときに

急に呼び止められるのは困る。

 

人と会ってしゃべるのには

何かしらそれ用のモードがあって

そのモードに切り替わっていないままに

人と出会うと困る。

別にしゃべる用のモードに切り替えればいいんだけど、

急にモードを変えるのも変だから、徐々に切り替えていく。

で、徐々に切り替えていくのにも、その速度が遅いと

何か不機嫌な感じにも見えてしまうから、

適度な感じで徐々に切り替えていく。

 

こんなことを考えながら、しゃべらないといけないから

急に呼び止められるのは困る。

だから、結局呼び止められる側に回った時点で

僕が困ることは決まっている。

だから、結局呼び止める側に回らなければ

僕が困ることは決まっている。

 

呼び止める側に回れば、困ることはない。

浸りきってる自分の世界モードから、

人としゃべるモードに切り替えて

何なら表情だって整えて、

僕は人に話しかければいい。

だけど、その場合相手が困るかもしれない。

だって、相手は呼び止められた側だから。

 

だから、両方が同時に呼び止めるか、

両方が同時に呼び止められれば

たぶんどっちも困らない。

でも、両方同時に話しかける場合は時々あるけれど

両方同時に呼び止められることはない、たぶん。

 

両方とも下を向いて歩いていてぶつかってしまって

思わず前を見て、そこで気づくってことがあれば

たぶんそれが両方とも呼び止められたってケースだろう。

それはそれで微笑ましいし、たぶん両方とも困らない。

 

でも、そんなことはほとんどないから、

僕は呼び止める側に回りたいと思いながら街を歩く。

困らないように街を歩く。

だけど、僕はiPod に耳を傾けながら歩くから

注意散漫になって、

結局、前から来る知り合いに呼び止められることになって

僕はまた困る。

 
でも、僕は iPod を離さない。

たぶん、これから何回も困ることがあるだろうけど。

困らないために街を歩くわけじゃない。

何が言いたいかっていうと、

僕はiPod を買ったっていうことだ。