ライター:Bro.トシマサ
てんびん座でAB型の人は優柔不断だ、なんてきいたことはないけれど、僕が優柔不断なのはそのせいだとおもう。
そんなわけで、あいまいな僕の、あいまいな考えを、あいまいにつづっていきたい。

第16回 ストリートスナップ


どんな雑誌を見ても、最近じゃストリートスナップってのが載ってる。

いわゆる、街行く人の今現在の流行ファッションはこれだ、みたいなもんで、
一般人だけどオシャレな人たちが写ってるわけだ。

で、僕はこういうの案外嫌いじゃなくて
いやぁ、みんなおしゃれやなぁ、とか呟きながら
パラパラ見るのが結構好きだったりする。
そういう訳で、いつもパラパラ眺めるけれど、
五都市ストリートスナップみたいなのがあると
なぜかいつもどきどきしてしまう。

それは、名古屋のストリートスナップがあるからだ。
まぁ、なんで故郷名古屋のストリートスナップがあると
どきどきしてしまうのか、よくわからない。
ファッションという何か背伸びしているジャンルの中に
急に名古屋の景色が入ってくると、
何か自分が恥ずかしくなってしまう部分があるのかもしれない。
それとも、もしかして地元の友達が写っているのかもしれないという
期待と不安がないまぜになった気持ちがあるのかもしれない。

そんな不思議な気持ちを抱えながら
今日も僕はポパイの五都市ストリートスナップを見ていた。
いつも通りどきどきしながら名古屋のページをめくる。
すると、あの期待が現実化しているのを僕は目にした。
いや、不安が現実化してしまったともいえるかもしれない。
あいつが載ってたんだ。

いや、僕はあいつのことをあいつと呼べるほど仲良くはなかった。
だけど、僕はなぜか僕は思った。あいつが載ってるって。
あいつはファッションには縁があるような奴じゃなかった。
だけど、あいつはそのページで一、二を争う鮮やかなパンツを履いていた。
本当に鮮やかだった。
本当に。

僕はまた不思議な気持ちになった。
こんなとき、どんな言葉を言えばいいんだろう。
中学のとき少しだけ喋った事があって、
ファッションには縁がなさそうだった奴が、
東京のコンビニで名古屋のストリートスナップを見たら、
鮮やかなパンツを履いてページを飾っていたとき。

こんなときに、いいことわざがあった気がする。
ただ、今はそのことわざは思い出せない。
いや、僕がつくればいいのかもしれない。
こんなときに合うことわざを。
たぶんもう使う場面はないだろうけど。