ライター:Bro.トシマサ
てんびん座でAB型の人は優柔不断だ、なんてきいたことはないけれど、僕が優柔不断なのはそのせいだとおもう。
そんなわけで、あいまいな僕の、あいまいな考えを、あいまいにつづっていきたい。

第7回 スキニー


時代はスキニーらしい。
急に何をというかもしれないが、ファッションの話である。
僕だって、ファッションには気を使っていたいのだ。
で、話はスキニーだ。

スキニー。
みなが競ってサイズをワンサイズ落とし、ある者はレディースものさえ着る。
スキニー。
「スイッチ入っちゃうかも」と彼女はつぶやく。
スキニー。
そして、確実に男たちのデニムは細身を増していく。

何よりもまずスキニーという響きが僕を圧倒する。
サ行から始まり、さわやかな印象を持たせつつ、
「スキ」というキュートな言葉を交えつつ、
「ニー」という憎めない感じでまとめあげる。
スキニー。

でも、と、僕は歴史を振り返る。
僕が幼少の頃にもこんなファッションが流行った頃があった。
武田真治とかいしだ壱成なんかに象徴されるファッション。
それは後にこう呼ばれることになる。

ピタT。
ピタッとしているTシャツだから、ピタT。
あまりに安易であり、あまりに間の抜けた擬音。
こうして、不本意な名称を付けられたピタTはしばらく姿を消していた。

そう、スキニーはピタTの復讐なんじゃないだろうか。
彼は、今回は用意周到だった。
ジーパンさえもピタピタにし、圧倒的な音の響きを持って現れた。
スキニー。

そして、今スキニーは世界中を席巻している、らしい。ポパイによれば。
僕らはここからある一つの教訓を導きだせるはずだ。
「同じもの 響きを変えれば うまくいく」

5・7・5にしてみたが、どうだろうか。
考えてみると、あまり普遍的な教訓じゃないようだ。
いや、それでもいい。
スキニーだって、いつかはまた呼び名を変えるだろう。
その時は、どんな響きで僕の前に現れるか、楽しみにしている。


と、ここまで考えて、そういうのを表すものとして、
「タイトめ」って言葉があるのを思い出した。
いや、ごまかすわけじゃないけどもう一度言おう。
「同じもの 響きを変えれば うまくいく」
きっと、世界はそういうものかもしれない。
いや、ごまかしてるわけじゃないけど。