ライター:としゆき
生まれは高松で育ちは名古屋、という東京には何ら関係ない人生を歩んできたが、最近上京したのでなんとなく「いまどきの東京」でも紹介することにする。
東京にはあまり詳しくないです。
当コラムはいまどきの京都(Travel@nifty)をはげしくリスペクトしています
第55回 二十歳のころ

「二十歳のころ」というホームページがおもしろい。

…さて、皆さんの二十歳頃ってどんな感じだったでしょうか。また、いまそのあたりの年齢の方は、どんな具合に毎日をお過ごしでしょうか。

大学生の人はモラトリアムも終わりが近いとあって、身分的には人生史上最も安楽な時期にありながら、時には生き苦しくてたまらない夜があったりするのではないでしょうか。

理系などの人は学校が忙しいのかもしれませんがその反面、こなさねばならない日々の課題と自分の将来の間に何となく重なるものを感じられたりするのではないかと思います。
対して文系の学生は、学校に関しては正直言って小学校並の暇さ加減です。暇なのはいいですが、悪いこともあります。自分の将来と直結したことを大学でやらない分、夜中に「オレ将来何になるの?何やって生きてくの、ねえ?」と考え始めると、さっぱりわからなくなってしまうのです。特に僕は文学部という将来性というものから隔絶したところの学生なので、答えの見つからなさもいっそうです。

僕はいま21歳なのですが、今年の8月には22歳になります。もうかよ!もうそんなトシかよ!!ああっ、もう大学3年生になるのかようっ…(ナチュラルに一浪)。にもかかわらず将来の見通しは未だ何にも立っていない。苦しい、苦しい…。二十歳のころ?もはや二十歳どころではない、二十二歳のころ…。

前置きが長くなりましたが。今回紹介する「二十歳のころ」というサイトは、多くの著名人を含む様々な人々の「二十歳のころ」について、本人にインタビューしているサイトです。

僕は劇作家・演出家の野田秀樹が好きなのだが、このサイトは彼について検索していたときに発見したものだ。野田秀樹の作品か何かを検索していたところ、彼の「二十歳のころ」について聞いているインタビュー記事に行き当たったのだった。

彼の二十歳の頃の話と言えば、80年代の小劇場を代表する劇団「夢の遊眠社」の旗上げである。インタビューはそれに始まり、遡って彼が高校で初めて演劇をやった時のことにも触れ、大学生活とか大学中退のこと等々、演劇界で有名になる前の野田についての話を読むことができる。演劇の雑誌なんかでも彼のインタビューは読めるが、自身の「二十歳のころ」に絞って聞いているのは見たことがない。

こういう人はやっぱり若い頃から違うんだなあというのが読んでの当たり前すぎる感想だ。
さらにURLを削っていくと、野田だけでなく様々な人物についての同様のインタビューがあることがわかる。ここはどうやら東大のゼミが「二十歳のころ」というお題で行ったインタビュー集のWeb版らしい。なのでアカデミックな人たちを中心に、僕の知らない人についてのページも多い。けどまあ坂本龍一、松本零士に黒柳徹子、日比野克彦に水木しげるなど、結構な著名人の「二十歳のころ」を読むことができる。

まあ彼らは何らかの才能をもって世に出た人たちなわけで、僕にとって特に参考になることはないのですが。
しかしながら、いま二十歳付近という年代を生きているというだけでも、読んでいて色々と思うことはある。今はもう更新されていないようですが(文庫化されているようだ)面白い企画だと思うので他にも同様のものが出てきて欲しいと思います。もっと色んな人の二十歳のころについて読みたい。課外授業ようこそ先輩の大学生版みたいな感じで、どっかでやってくれないものかな。