ライター:としゆき
生まれは高松で育ちは名古屋、という東京には何ら関係ない人生を歩んできたが、最近上京したのでなんとなく「いまどきの東京」でも紹介することにする。
東京にはあまり詳しくないです。
当コラムはいまどきの京都(Travel@nifty)をはげしくリスペクトしています
第33回 いまどきのTOKYO住所パワー(大学編)

ひと月くらい前のことだっただろうか。もはやインターネットを始めて何年目になるのかもわからないというのに、飽きもせず四六時中やっているネットサーフィンのさなか、ぼくは「住所パワー」というホームページに出会った。

この住所パワーというサイトは、検索窓に住所を入れるとGoogleMAPからその住所付近(半径1.5km)にある施設・店舗などの情報を取得、それを独自の判定で点数化し、住所の利便性の数値「住所のパワー」として弾きだしてくれるというものだ。
仕組みはよくわからないのだけど、たぶんコンビニにはコンビニの、美容院には美容院の、公園には公園の点数が設定されている。住所から半径1.5km内に何が何個あるのかを割り出し、点数化しているのだとか。
そして中にはマイナス評価も設定されているらしい。書店やレンタル店、薬局があればきっと高評価に違いないが、ラブホテルや風俗店などの雰囲気がよろしくないものについてはその分だけマイナスされるということのようだ。
こうして算出された住所パワーはあくまで利便性とか住み良さを表わそうとしているものであって、単に都会度を示すわけではないらしいということも補足しておく。これがどういうことなのかはわからない部分もあるが、繁華街となるとそれだけマイナス要素も多くなってくるっていうことかなァ。

さて、こういうのを見つけたらまず、試しに自分の家の住所を入れてみたりするものだろう。というか、さしあたってそれ以外にやることはない。
ぼくの場合は(有り難いことに)東京で一人暮らしをしている(させていただいている)ので、まずはそちらの住所を入れてみた。
…おおお。住所パワー測定を実行すると、数字がメーターみたいにゼロからぐんぐん大きくなっていく。カウントが止まるまで、ちょっとドキドキしながら画面に釘付けである。


…2,884pt!!んー、まずまずってところかなァ…。
なんて言ってみても、この住所パワーが果たして強いのか弱いのか、ちょっとわからないというのが正直なところだ。Bクラスとのことだから、とくに弱いってわけでもなさそうだけど。

なので比較対象として、名古屋の実家の住所パワーも測ってみることにした。


…2,770pt!!
こちらもまずまずといったところだ。両者互角といっていい数値である。住んでいる実感としては、半径1.5km圏内に関してはアパートも実家もほぼ同等の都会度なのでこの結果には何となく納得がいく。

けど、住所パワーの強弱についてはやっぱりわからない。この実家とアパートの住所パワーはいったいどの程度のもんなのか!?もうちょっと栄えてるところだったら、住所パワーはもっと上がるのだろうか?
なるべく雰囲気を見知っているような自分と身近なところで、比較の材料となる住所パワーが必要である。
なので、ぼくが通う大学の学部の住所パワーを持ってくることにしました。学生証に書いてある住所から。


…3,545pt!!
これは、間違いなくかなり強い。なにせAクラスの住所パワーである。
なるほど、半径1.5kmくらいがああいう感じになってくるとAクラスの住所パワーを持ってくるのか…!実家、アパート、大学、それらのぼくの生活に密接な三つの場所を囲むそれぞれの風景を思い浮かべた上で住所パワーの数値と照らし合わせると、住所パワーの強弱と街の雰囲気との相関関係が、何となくというレベルでしかないがわかってきたような気がする。
それにしても、うちの大学の住所パワーは強い。いわゆる学歴的なレベルでどうのこうのはひとまず置いといて、ぼくの大学は住所パワーにおいては間違いなくAクラスである。これを誇りにして今後の人生を生きていこうと思います!!!!

…そんな風にして自分の大学学部の住所パワーを測ってみましたが、ここで一つ思いつきがあった。大変しょうもない思いつきだけれど、ぼくの発想なんて九分九厘がしょうもないのだから許していただきたい。
その思いつきとは、「自分のとこだけじゃなく他の大学、それも有名なトコの住所パワーも測ってみたらおもしろいんじゃなかろうか」ってことでありまして。そして「大学の住所パワー番付け」みたいなものをやってみようかなぁと。

こう、大学のパワーって言ったらまず思い浮かぶのは入試の難しさとか研究力とか学閥の力だと思う。そういうパワーの多寡で序列づけされるのが、そうすることに意味があるかどうかはともかく、大学ってもののひとつの宿命だ。
けどまあ、入試が難しい大学は研究力はあるだろうし学閥も強いに違いないので、結局全ての尺度は同じになってしまって面白くない。ならば今回、大学に往々にしてまとわりつくランク付けという行為に、あらたに「住所パワー」の概念を持ち込んでみたら、一風変わったものができあがるんじゃあないか。既存の序列が頭に染みついてしまっているだけに、住所パワーでのランキングはとても新鮮に見えるかもしれない。

そういうわけで、Wikipediaに乗っている各大学の本部所在地をもとに住所パワーを測定し、ランキングを作成してみました。
なおランキングに登場する顔ぶれは、前述のねらいから東京都内の全国的に名が知れている大学に絞っています。(国立から東大一橋東工、私立から早慶上理明青立法中学習院)けっこういやらしい姿勢ですが、そもそもランク付けという行為自体がいやらしいものだから仕方ない。

…さて、Wikipediaから各大学の住所を取ってきて、住所パワーを測定し結果をExcelに入力して並べ替え、ランキング作成が終了した。夏休みの真夜中にこんなクダラナイことをやっている自分に涙が出てくる。
パンパカパーン!いよいよやって参りました首都圏有名大学決戦・住所パワーランキング、まずはごめんなさい、残念ながら最下位となりましたのはあの名門大学です!!

第13位 中央大学 1,226pt Cクラス
広島東洋カープと見まがわんばかりのマークでおなじみ、伝統ある法学部を擁する中央大学は今回のランキングではただ一校のみの、住所パワー1,000代となってしまいました。やはり大学本部が八王子の多摩キャンパスにあったことが致命的だったように思われます。後楽園や市ヶ谷に本部を置いていたら、この位置に甘んじることは無かったはずっ…!

第12位 東京大学 2,336pt Bクラス
押しも押されぬ日本の最高学府が、あろうことか住所パワーにおいては多くの大学の後塵を拝することとなってしまいました!!広大な敷地がかえって災いしたか、あるいは千駄木にある日本一まずいラーメン屋が何らかの影響を及ぼしたか…いずれにしても波乱です!!

第11位 一橋大学 2,441pt Bクラス
就職は文系最強とも噂されるように、優秀な人材を社会に輩出しつづけているこれまた超難関の一橋大学。ですが、住所パワーは意外にも伸び悩んだようです!僕は国立に行ったことがないので、そのヒントを街の景観などに求めることが出来ないのが残念です…。一橋に通う才女に、国立を案内されてみたいぜ!!

第10位 立教大学 2,545pt Bクラス

池袋という立地が吉と出るか凶と出るか未知数でしたが、10位にとどまったところを見ると、残念ながら吉ではなかったようです!!僕は立教大学については友人も居ないので詳しくないのですが、池袋は街としてかなり嫌いです!人混みが、なんとなく渋谷とか新宿にくらべても、いや~な感じがするのです…。

第9位 学習院大学 2,547pt Bクラス

やんごとなき御家の方々御用達の学校であり、目白の森で優雅な佇まいを見せるキャンパスが特徴の学習院ですが、意外にも住所パワーはそこまで強くもありませんでした…。

第8位 東京工業大学 2,551pt Bクラス
技術立国ニッポンの未来を担うのは理系のスペシャリストをおいて他にはなく、僕は文系なんか(僕を含めて)全員死んでもいいと思っているくらいです!!なので東工大の学生さん方にもう少し良い立地で勉強させてあげてください、と文科省に直訴したいです。大岡山ってどこですか!!

第7位 早稲田大学 2,997pt Bクラス
第6位 慶應義塾大学 3,328pt Aクラス

この二校の間には浅からぬ因縁があるようで、スポーツの早慶戦(慶早戦?)のみならずなんと、住所パワーのランキングでもしのぎを削ることとなりました!!狙いすましたかのようにタテに並び、正直僕も驚いています。しかし僅差というわけではなく、住所パワーにおいては慶應が貫禄を見せつけた形と言えるでしょうか。いずれにせよこの6、7位の並びを見た瞬間、僕は戦慄しました。

第5位 法政大学 3,659pt Aクラス
第4位 上智大学 3,766pt Aクラス
第3位 明治大学 3,779pt Aクラス
第2位 東京理科大学 3,876 Aクラス


この辺の住所パワー上位校になってくると、かなりハイレベルな争いが見られます。高い住所パワーを持つ大学同士、バチバチと火花を散らしています!!
特徴的なのは、法政大学に明治大学という、敷地は狭いけれどキャンパスの建物がとても高~い高層ビルになっている大学が揃ってこの高順位にきているということです。法政は地上24階高さ122mのボアソナード・タワー、明治は地上23階120mのリバティタワー。住所パワーのみならず、ビルの高さにおいても競っています。
ちなみにどうやら法政のボアソナード・タワーの方が後に竣工したらしいです。となると、先行する明治より僅かに高いビルをおっ建てたのには「受験では明青立法中とかMARCHとか呼ばれてて、これじゃまるでオレが下っ端みたいだから、キャンパスの高さでは勝ってやるッ」という意図があるのではと思えてきます。
2位の東京理科大のキャンパスは神楽坂にあり、神楽坂といえば僕が人に大きな声では言えない理由で足繁く通っている街ですが、この住所パワーの高さはちょっと意外です。

そして、最後に住所パワー1位の栄冠を見事勝ち取ったのはあの名門大でありました!!!

第1位 青山学院大学 4,099pt Sクラス
表参道と渋谷を結んだ直線のちょうど真ん中あたりの青山通り沿い、という最強の立地が、この強すぎる住所パワーを生む要因となったのでしょうか。表参道・青山は僕なんかは居場所を見つけられないようなとてもオシャレな街であり、一方渋谷の最大の住所パワーマイナス要因と思われる円山町(ラブホテル街)は青学から1.5kmの範囲からうまいこと外れていそうなので、渋谷のプラス要素を多く享受することができている。みごと青学が只一校Sランク認定され栄えある1位を獲ることができた背景は、そのように分析できるかと思います!!



以上で東京の有名大学・住所パワーランキングは終わりです。
こんなしょうもないものを作って時間を潰すしかないほどに予定というものがまったくない自分の夏休みを思うと、暗ーい気持ちになってしまいます。
今回取りあげたすべての大学に女の子の友達が一人ずつ居て、ぼくにキャンパスを案内してくれたりしたらどんなに楽しいことだろう…!
残念ながら一人もいないという悲しすぎる現実を正直に告白して、今回は終わりにします。