ライター:としゆき
生まれは高松で育ちは名古屋、という東京には何ら関係ない人生を歩んできたが、最近上京したのでなんとなく「いまどきの東京」でも紹介することにする。
東京にはあまり詳しくないです。
当コラムはいまどきの京都(Travel@nifty)をはげしくリスペクトしています
第31回 いまどきのTOKYO代々木公園

今回は代々木公園に行ってみることにした。


大学の試験にもキリがついてきたことだし、ちょっとは外に出て太陽の光を浴びようということで。部屋に閉じこもってばかり居るのも良くないし。
しかし、ここで常々書いているようにぼくは本質的に引きこもりなので、ヘタに外で遊んだりするとかえって体調を崩しそうな気もする。ギラギラの太陽の下で歩き回るよりかは、家でディスプレイを見ながらマウスをカチカチし続けるほうが、ぼくにとってはむしろ健康的なのではないか。とりあえず、そのほうが無理がない分ストレスは溜まらなそうだ。

こうして代々木公園に来ていることが自分にとってとても不健康なことのような気がしてきたが、とりあえず公園内に足を進めてみることにする。


今日の代々木公園、なにやら賑やかな雰囲気がする。休日なこともあって何かしらイベントがやっているようで、渋谷側から入ったあたりでは東京朝市 Earth Day Marketなるものが催されていた。


オーガニック食品の市のようで、バイオダイナミックコーヒーというコーヒーやアイガモ農法のお米、無農薬野菜などが売られていた。バイオダイナミックコーヒーというネーミングにはいささか疑問を感じる。バイオは有機だからわかるけど、ダイナミックって。

それにしても、こういうオーガニック食品ってやっぱり高いから、よほどのモノ好きじゃない限りは買ったりしないと思われる。このEarth Day Marketでも、この大きさで100円もするなんて信じられない!っていうトマトを見かけた。野菜に健康に悪いような農薬が使われていたとしても、いつか健康を害するかもしれないという可能性よりかは目先の財布の中身が気になってしまうものだ。
食品の安全性といえば、中国産の原料を使った食品が世界中で猛威をふるっているけれども。大戸屋が中国産の野菜を使わない代わりに300円高くなったりしたら、やっぱり行かなくなると思う。いや、大戸屋が中国の野菜使ってるのかどうかは知らないけど。
まあ、ぼくはチキンラーメンもお湯入れずにバリバリいっちゃう人間なので、健康とか野菜の安全性についてどうこう言えた立場でもないのですが。でもチキンラーメンはボリボリかじるのがいちばんおいしいと思う。スープとして残してしまうはずの塩分もバッチリいただく。どう考えても塩分過多で体に悪い!という背徳感が美味しさをさらに高めるのである。


Earth Day Marketを通り過ぎると、こんどは道の両サイドで演奏をしているバンドたちに出くわしました。
こういうバンドとか弾き語りの何がうらやましいかって、決まって足を停めて見ている女の子がいることだ。そこそこ大きな街には路上で音楽やっている人が必ずいて、しかももれなく女子高生や女子大生(くらいの年齢層の女性)がヨコ一列に座って聴いていたりする。
名前も聞いたことないようなバンドを見ていて楽しいのかなとも思うけど、やっぱり生で楽器を弾いている姿には何かしら女を惹きつけるものがあるのかもしれない。
ああ、ぼくも中学生くらいでギターに目覚めておけばなァ…。もしくはサックスとか始めていればもう少しはモテたかもしれない。
ダメな奴は何をやってもダメとはよく言ったもので、ぼくが楽器なんかやっててもすぐに挫折していただろうと容易に想像できるけれども。


バンドや歌の他には、どっかの大学のお笑いサークルと思われる集団が大喜利をやっている、というわりかし珍しい光景に出会った。
内容についてはとくに触れませんが、お笑いサークルの真ん前に座っている女性がガツガツとメシを食っていたのが印象的だった。観客のリアクションが笑いとかでなく「メシを食う」だなんて、大喜利をやる側としてはかなり困惑しそうだ。

より奥の方に進んでいくと、なにやら人だかりができていた。どうしたことだろうと思っていたら、


フリーマーケットが開催されていた。
フリーマーケットなんて買う側としても売る側としても参加したことがないので、どんなものなのかさっぱりわからないのだけど。


「アムロの会」と銘打って服などを売っている人たちがいた。20代の女性グループで、商品は本当に普通の服で機動戦士ガンダムとの関連性は見いだせない。しかし、わざわざアムロのイラストを描いていることから、アムロの会のアムロは安室奈美恵などではなく、まさにアムロ=レイであることは明らかである。
ガンダムっていつの間にこんなに市民権を得たんだろうか。若井おさむという芸人がアムロの声マネのネタをやっているのを見たことがあるけど、「殴ったね!親父にもぶたれたことないのに!」ってセリフ、そんなに広く日本人に知れ渡っているものなのか。


買いたい物はなさそうだったので(古着屋ならいいが、フリーマーケットだと途端に服を買うどころか、見る気さえしなくなるのはなぜだろう)そのまま公園の奥へ。噴水と池の向こうにはきれいな芝生が広がる。
芝生では子供から大人までの幅広い年齢層がさまざまな遊びに興じていたが、20代とおぼしき集団がダンスをしたり太鼓を叩いたりしている姿も見られた。夏本番が迫っているとあって、YOSAKOIみたいな祭りのために練習しているのだろうか。


なんだか歩くのも疲れてきたので、池のほとりの木陰のベンチで休むことに。文庫本を取り出してしばらく読んでいたが、これ以上代々木公園に居てもやることないなアと思い、適当にキリをつけて渋谷に戻ることにしました。さらば代々木公園!もう二度と来ることもあるまい…。