ライター:としゆき
生まれは高松で育ちは名古屋、という東京には何ら関係ない人生を歩んできたが、最近上京したのでなんとなく「いまどきの東京」でも紹介することにする。
東京にはあまり詳しくないです。
当コラムはいまどきの京都(Travel@nifty)をはげしくリスペクトしています

第7回 いまどきのTOKYO待ち合わせ


皆さんは、待ち合わせてますか?

若干唐突な書き出しにするとコラムっぽくなるような気がしてきたので試しにやってみたが、これは失敗してしまった感が拭えない。何が「待ち合わせてますか?」だ。こんなこと聞かれてもどう答えていいのやらわからない。「サンマ食ってますか?」とか聞かれたら、まあそりゃあたまには…としか答えようがない。それと同じである。

書き出しはしくじってしまったが、今回は「待ち合わせ」に焦点を当ててみようと思う。
大学生ってけっこう、待ち合わせをする機会が多いんじゃないだろうか。高校までは学校の時間割がみんなほぼ一緒で、友人と一緒に帰ったりどこかに行ったりするのにもとくに待ち合わせを必要としなかった。放課後教室や部室に行けばそれで合流できたのである。だが大学生となると、皆授業の取り方が異なるのみならず学校に来る曜日までもがまちまちなので、テスト前にノートのコピーを取り合うにしても、どこかに飲みに行くにしても、何らかの場所を設定して待ち合わせをしなければならないことが多い。

ぼくは残念ながら大学では友達がほとんどできなかった。プリンスが「友達の数なんてピースサインで足りちまう」なんて歌っていたが、冗談じゃなく共感してしまう。そんなわけで「お米は生きている」に関わっている人たちくらいとしか遊ぶ機会がなく、したがって待ち合わせも彼らとに限られ、その場所も2カ所ほどに限定される。

しかし街の数だけ、というかそれを上回る数、待ち合わせスポットというものは存在するはずだ。そしてその待ち合わせスポットは人で溢れる街にあっても、初めてそこを訪れる人にもわかりやすい、一見してそれとわかるものが殆どだろう。でなければ待ち合わせスポットには向かない。つまりそこには、その街のもつ特徴が表出しているのといえるのではないか。
それに待ち合わせスポットに行ってみることで、「人並みに誰かと待ち合わせしたい」というぼくの(とてもじゃないが人に言えない)欲求もいくらかは満たされるのかもしれない。

というわけで今回は、有名な待ち合わせスポットに行ってみることにしました。誰と待ち合わせることもなく、一人で。
なお待ち合わせスポットの画像を載せるにあたり、より「待ち合わせっぽさ」を醸しだすために別撮りした以下の画像を合成することにする。



精一杯、「待ち合わせっぽいポーズ」をしたつもりです。片腹痛い。

とりあえず、新宿の待ち合わせスポットからいこう。新宿にはふだんあまり用がないのだが、待ち合わせるとしたらやっぱりここなのだろう。



笑っていいともオープニングでおなじみのアルタ前である。
いいともといえば、ぼくは後期のあいだ毎日いいともを観ることが可能であった。大学生なのに。いや、大学生だからというべきか?いちおう朝昼の学部のはずなのにどういうことなのだろうか。
この日は平日の昼間だったため待ち合わせもする人もあまり多くはなかったが、休日の夕方などは人が多すぎて待ち合わせなどやっていられない。待ち合わせスポットに到着してなお携帯で「いまどこにいる?」などと聞かなければならない、ってどうなんだ。

続いては、これまたあまり縁がない有楽町。



有楽町といえばたぶん映画館なんだろう。待ち合わせるとしたらきっとここ、有楽町マリオンの仕掛け時計前である。ぼくは映画鑑賞はTSUTAYAのDVDレンタル(半額)がもっぱらなので映画館には滅多に縁がない。一緒に行く人もいないので待ち合わせにも縁がない。恐らくは画像のような感じに待ち合わせるのだろう。毎時、00分には仕掛け時計が開いてお人形さんが鉄琴をたたくらしい。
待ち合わせスポットにぼくを合成して自分の待ち合わせ想像図をつくるだけってのも飽きるので、ちょっと仲間にいれてもらった。



更なる待ち合わせスポットを求めて、これまで二回くらいしか行ったことが無い上野まで足を延ばしてみた。

JR上野駅での待ち合わせといえば上野公園に直結している公園口か、パンダ口かのどちらかだろう。たいがいの人は公園口で待ち合わせるのだろうが、そちらにはとくに目印となるようなオブジェはない。パンダ口にはその名のとおり大きなジャイアントパンダ像があるのである。



Wikipedia によると、この像は実物のジャイアントパンダの二倍ほどの大きさであるらしい。ジャイアントパンダとはパンダの品種の名前なのだから、その二倍の大きさを誇るこの像はジャイアントパンダ像でなく、「ジャイアント・ジャイアントパンダ像」と名付けるのが正しいのではないかという気がしてくる。が、その名称だとパンダの隣にジャイアンこと剛田武を配置して「ジャイアンとジャイアントパンダ像」にしたほうがふさわしいような気もしてくるので、どっちもどっちだということか。
何故かガラスのケースに閉じこめられているのも、なんとなくかわいそうである。ぬいぐるみであるにせよ、動物が狭い檻に閉じこめられて自由を奪われているところは見ていたくない。だが、開放すれば子どもがよじ登って遊んだりして危険なので、やはりケースに入れておくしかないのだろう。永遠の孤独をガラスの中で過ごす彼の寂しさを思うと、胸が張り裂けそうである。



ぼくと一緒なら、寂しくないんじゃないかな?

なんか待ち合わせとかあんまり関係無くなってきている気がする。ということでついでに、待ち合わせスポットなのかどうかは不明だか、亀有駅前のあの銅像に登場していただこう。



ご存じ超長期連載、こち亀の両さんの銅像である。亀有公園前派出所にちなんで亀有駅前に建てられたようだ。
しかしこの銅像、遠目に見てぜんぜん似ていないのだ。むしろ、顔が怖すぎる。



近くで見ると原作の絵に忠実なように思えてくるが、やっぱり色や陰影が怖い。
この銅像を待ち合わせスポットとして使うと、こうなる。



何か異様な気がするのは合成のせいかそれとも、銅像のせいか。

最後にこれだけは扱っておかねば待ち合わせというテーマを締められないと思うので、ご存じハチ公です。



まあ見たところごくありふれた待ち合わせの風景ですが。あとで写真を見て気付いたんですが背後の待ち合わせをする人々、中央の女性二人と右端の男性をのぞく4人はみな外国の方でした。ごはんマークで顔を隠すとさっぱりわからないけど。