ライター:としゆき
生まれは高松で育ちは名古屋、という東京には何ら関係ない人生を歩んできたが、最近上京したのでなんとなく「いまどきの東京」でも紹介することにする。
東京にはあまり詳しくないです。
当コラムはいまどきの京都(Travel@nifty)をはげしくリスペクトしています

第2回 いまどきのTOKYO電気街


「第1回 いまどきのTOKYOあかり」では、人々の生活を照らすあかりに注目し、いまどきの東京の姿を、わずかではあるがとらえることに成功した。

 

しかし、若干掘り下げが足りなかった感がある。結局、akariumに電話かけてうんこうんこ!スティーブン・セガール!などと叫んで終わってしまった。都市生活に不可欠な「あかり」という着眼点は良かったのだが、非常にもったいないことをしてしまい後悔している。

 

というわけで今回は前回のリベンジも兼ね、「あかり」から電気繋がりで「いまどきのTOKYO電気街」と題し、秋葉原に出向いていまどきの東京を探ってきた。
本当は、ただ買いものついでにブラブラしてきただけですが。

 

実は秋葉原にはあまり行ったことがないのでどこに何があるのかさっぱりわからない。とりあえず山手線秋葉原駅で降り、電気街口から出てそれっぽい方向へ向かってみる。するとまず目に飛び込んできたのは

この看板だった。新世紀エヴァンゲリオンは、少年時代からクラスで微妙に暗い奴集団に位置していたぼくとしては当然見たことがあるわけだが、名探偵とはいったい何事だろう。それではまるでコナン君ではないか。体は子供、頭脳は大人で麻酔フェチのあいつである。彼と一斉を風靡したロボットアニメとは普通、どう考えても結びつかない。だがこの妙ちくりんなタイトルのおかげで嫌でも頭の中で結びついてしまう。体は子供、頭脳は大人の人造人間エヴァンゲリオン…。主な武装は時計型麻酔銃。元のアニメより面白そうな気もする。

そんなことを考えつつ、とりあえず品揃えのよさそうな電気店に入るものの、どうもぼくが欲しいものは発売自体されていないようだ。そんなに珍しいものでもなさそうなのだが。アレが欲しかったのになあ…アレが。すごく欲しかったのに…アレ。と無理矢理謎めいた感じにしてみる。

というわけでいまどきの東京を探る以外にやることがなくなった。大通りからなんとなく奥まったところに入ってみると

小さな電気店の店先で時計が売られていた。なるほどなあ、パソコンショップが多い秋葉原にはハイテクな電子産業のイメージがつきまとうが、電気街なんだから、こうした昔からあるようなものも売られているのだ。
しかしこの真ん中の時計、値引き率がすごすぎる。なにせ57%オフだ。君は要らない子なんだね…と同情したくなる。回転ベゼルというのはよくわからないが、ワールドタイムとあるから文字盤をうまく使えば世界の時刻がわかったりするのだろう。こんな優秀な子なのに57%も値引きされてたたき売られている。かわいそうだ。どこがどうアウトレットなのかわからないあたりにも、哀愁を感じる。

可哀相な時計に後ろ髪を引かれながら歩みを進めると、そこには「王国」が存在していた。



マザーボード王国。ぼくはそんな王国の国民にはなりたくない、と心底思う。なにせ王国である、マザーボード王にマザーボード王妃…。そしてB1Fとあり、どうやら地下王国であるらしいところが少々怖い。アンダーグラウンドっ!なにかダーティーなものを色濃く匂わせる、マザーボード王国。

それにしても秋葉原とはよくわからないところだ。東京の街全般に言えることだが、道行く人々のみならず建物までぎゅうぎゅうに密集している。さらに秋葉原の場合は店頭に置いてある売り物が謎めいていたりする。たとえば



こんなの。こんなイルミネーションを家に置いている奴とは友達になりたくない。こういう変なのを目にしてしまうし、店舗のジャンルはやたら多いしで、歩いていてここがどういう街なのかがわからなくなってしまう。

わからなくなったところで、無線のメッカにたどりつきました。



ぼくは高校時代アマチュア無線部に所属していたので、看板を目にしてあのころの熱い思い出が胸にあふれて目には熱いものが…なんてことはなかった。無線なんかちっともやらなかったしそんなに熱心ではなかったので。しかしこれも何かの縁、ということで入ってみると



いきなりヤバそうな本が。アマチュア無線と関係あるのかどうかよくわからないが、これを読むとかんたんに盗聴出来ちゃったりするのだろうか。様々な妄想が瞬時に展開されるが、表紙を良く読むとこれは盗聴を防御するための本であるようだ。
一般人でさえ盗聴を恐れなければならないのが、首都東京なのだろうか。ぼくも、隅っこながらそこに住んでいる。やはり一都民として(住民票は実家のほうに残しているので都民でも何でもないが)対策を講じる必要があるかもしれない。
しかしよく考えてみると、盗聴されたところで聞かれるのは、恥ずかしい思い出などをふと思い出して思わずあげてしまう奇声(ギャーとかうわーとか)が関の山なので別にたいした問題ではない。安心すると同時に、こんな生活を送っている自分ってなんなんだという気持ちになる。そもそもいったいだれが、ぼくを盗聴するというんだ!?

最後に、セキュリティ関連のコーナーに向かった。これまた無線とはあまり関係ないと思うが、こういう監視カメラのコーナーを見て自分がテレビ画面にうつったりすると、この中のどのカメラが自分に写っているのかを突き止めたくなってしまう。というわけで



イェーイ!山田!見てるぅ~?
…店員さんのイタい目線をひしひしと感じ、逃げるように無線のメッカを後にしたところで、今回の電気街探索を終わることにする。またしても何も掴めなかった。