ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。
第45回 たばこのはなし

海外などでは、日本ブームらしい。
例えば、日本食などは、ヘルシーだし、寿司は、もう世界中で食されている。

まあ、そうかな、という気もするけれど、このようなことは昔からいわれている感じなので、実際のところ、いまさら??という感じもする。

その他にも、日本文化に興味を示す外国人とか、世界で活躍する日本人とかそういうことをよくメディアではやったりするから、そう思ってしまうだけなのかもしれない。

とはいえ、日本に住んでいる限りにおいては、
もし、インドで韓国映画がブームであったとしても、日本のメディアは、「インド、韓流来る!!」的なことは全く報道しないだろうし、そのような報道をされても、受け手側にとっては、どのように反応すればいいのかしばし困ってしまう。せいぜい、「あ、そうですか。」で終わってしまうように思う。
それよりもやはり、日本文化に興味を示す外国人とか、世界で活躍する日本人とかをやったほうがおもしろい。


日本人は日本文化にあまり興味が無くて、外国人の方が、日本の文化に敏感だったり、とか、言われることさえあるけれど、実際のところ、そんなものは、目新しさにつられているということなのだろうと思う。例えば、日本に住んでいる外国人が、お箏を弾いてみたり、歌舞伎を好んで見に行ったりなどすると、すごいなあと思ってしまったりするけれど、
要は、海外旅行に行ったとき、珍しいさにつられて、そこの現地のおみやげを買いたくなるのと同じようなものなのだと思う。



ところで、話をがらっと変えまして、
どこの町にでもある(と思われる)ように、名古屋にも、定番の待ち合わせスポットというべき場所がいくつかある。
例えば、名古屋駅で待ち合わせるとすると、名古屋駅内にある“金時計の下”というのが定番の待ち合わせ場所ということになると思う。

クリスマスより少し前のこと。
名古屋駅に来ることがあったので、ちょっくら ぶらぶらとしていたところ、やはり12月のシーズンは忙しいのか、たくさんの人々が行き交っていた。
金時計の前まで来ると、そこで待ち合わせている人々と、その場所を通過する人とで、やはり、そこにもたくさんの人が行き交って、一段と人が多かった。

しかし、その中で、僕は、金時計の下にいる一人の外国人に目が留まった。
というのも、その外国人は、金時計の下に、本当に字のごとく 直立不動で、立っており、その上、身長が高くて 背の低い日本人の中では頭一つか二つ分ほど飛び抜けていたので、人ごみの中でも、十分 目立っていたからだった。
忙しなく人々が行き交っているところで、長身の男が直立不動で立っているのは、やはり目立つものです。

また、その人は、緑のジャージっぽい服を着ているのみで、今考えると、12月中頃で、寒い時期にもかかわらず、よく平気だなあと思う。

そういうことが頭の隅に引っかかっていたのか、何をやっているのだろうなあと思いながら(といっても、人を待っているのでしょうが)、その人の近くを通ると、その人の着ている緑色のジャージの胸に、マークらしきものがついているのが目に入った。何の気なしにそのマークを見てみると、そこには 白字で、

無農薬 たばこ

と書かれたワンポイントが!
これには思わず2度見をしてしまった。

無農薬野菜とかなら分かるけれど、タバコのくせに無農薬って!!!!
有機栽培、無農薬のタバコで健康に気を使っています ということなのだろうか!?
でも、無農薬とかだと、栄養状態とかが良くて、逆にニコチンなどの量が多そうな気がしてしまうのは僕だけだろうか。



服のチョイスがとっても粋な外国人に、心を打たれた瞬間でした。