ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。
第42回 紅葉のはなし

世の中には2種類の人間がいる。それは、花 をとる人と、だんご をとる人だ。


いつもの事ながら、自転車で徘徊しているときのこと(平日の昼間)、街路樹が植えてある大通りを通っていたとき、中年のおじさんが、その街路樹に向かって思いっきり蹴をいれている場面に遭遇した。

木にアタっているなんて、
そんなにムシャクシャするようなことがあったのだろうか??リストラか??

もしくは、酔っぱらった、タチの悪いおっさんか??真っ昼間から酔っぱらっているならば、やけ酒か?ということは、リストラなのか??

やはり、・・・・リストラなのか??


といろいろ思いを巡らしていた次の瞬間、木から、落下物が・・・。
引っかかったボールでも落ちてきたのかと思ったが、モノが落ちてきた木をよく見てみると、

イチョウの街路樹。
なるほど、落ちてきたのは銀杏で、単に 木を揺らして銀杏をとっていただけだったのか。

それにしても、銀杏とりをするなら、朝の人通りの少ないうちにそっとするとか、公園やいわゆるイチョウ並木といわれる場所でするものではないのか。真っ昼間のそれも交通量の多い大通りで そのうえ、堂々と木に向かって蹴りを入れている姿は、端から見ていてびっくりする。
というより、「なんだ このおっさん!?」と一瞬思ってしまった分だけ損した気分になるので、やめてもらいたいですね。


ところで、イチョウ並木というのは、紅葉すると、黄色に染まって、見た感じは(特に、写真や絵はがきなどで見た場合などは)きれいだが、実際そういう場所を歩くと、銀杏の実のあの、便所のようなくさい匂いで、そういう風情とかは吹き飛んでしまうよなあ、とまあ、この時期になると思ったりする。

とはいっても、銀杏のならないイチョウの雄株が植えてあるところでは、風情が吹き飛ぶとかいう以前に、イチョウが植わっていることさえ気づかずに通り過ぎるのだと思うけれど。