ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。
第33回 キャッチボールのはなし

世の中には2種類の人間がいる。それは、どちらかというと野球が好きな人と、どちらかというとサッカーが好きな人だ。


最近、運動不足のせいか、キャッチボールが無性にしたくなる。といっても 今のところ相手は壁なのだが・・・。
キャッチボールは、やはり二人でやる方がいい。‘言葉のキャッチボール’などという言い回しがあるが、壁相手にやっているのでは、壁と話しているようなものになってしまう。
書いていて、とても寂しくなってきた。

ところで、この、言葉のキャッチボール という言葉は、会話するということをなかなかうまく表現した言葉だと思う。
しかし、世界に目を向けると、野球というスポーツは、世界的にスポーツ人口が少ないとされている。そのため、野球があまり普及していない国ではキャッチボールでさえ、あまりやらないのではないか(あくまで予想ではあるのだけれど)。

そう考えると、言葉のキャッチボール などという表現(もしくはそれを直訳したような表現)を使っても、野球があまり普及していない国では、なかなかイメージが湧かないかもしれない。

ということで、言葉のキャッチボール のような表現で、世界に通用するものを考えてみる。

世界で競技人口が多く、世界的に普及しているスポーツといえば、例えばサッカーが挙げられる。
サッカーで、キャッチボールの代わりになるものといえば・・・・たぶん、パス がある。
そういうことなら、言葉のパス というのではどうだろうか。
パスはサッカーに限らずバスケットボールなどのスポーツでも同じ意味で使われているので、キャッチボールよりは世界的に見ても知名度としてはいいかもしれない。
しかしこれでは、なんだか、トランプゲームでパスするみたいに、ことばを使うこと自体をパスしている感じ というような意味に取られかねないような気がする。

では、少し長めにして、言葉のパス回し ではどうか。
これなら、トランプゲームのパスと混同する危険性がなくなる。
でも、これも問題があるように思う。やはりパス回しだと、二人の会話というよりも三人以上の人がしゃべっているイメージがしてしまう。また、これは、たぶん個人的なイメージなのだけれど、パス回しと聞くとどうしても僕は、定期券などのパスをみんなが回しているイメージが浮かんでしまう。

このように考えてみると、言葉のキャッチボールに勝る表現というのは、やはり僕のような頭の堅い人では、なかなか見つからないようです。

しょうがないので、方向転換をして、この際、言葉のキャッチボール と(意味的にではなくて)型が似た表現を勝手に作ってしまうことにする。
すなわち、型というのは、‘言葉の○○○’という感じだ。

世界に通用する表現をめざすとなると、やはり、サッカーで使う用語を用いた方がいいかもしれない。
例えば、言葉のフリーキック や 言葉のオウンゴール などという言葉を作ってみる。

意味的には、
フリーキックの権利というのはこちらが攻めているときに、相手が焦って反則をして、もらえることが多いと思われるので、
例えば、こちらが相手に一方的に責め立てているときに、相手が何かしら、無理のある発言をして、それに対して、そこを突っ込んで責める感じか。

また、言葉のオウンゴールは、いろいろ話をしているのだけど、何だか自分だけが空回りして墓穴を掘ってしまったような感じだろうか。


なかなか微妙だ。
どちらも普及しそうにないですね・・・