ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。
第30回 雨のはなし

世の中には2種類の人間がいる。それは、雨が嫌いな人と雨が好きな人だ。


雨が好きか嫌いかと問われれば、「嫌い」と答える人の方がやはり多い気がする。
やはり、雨の日にウキウキはしゃぐというのは、イメージ的にちょっとミスマッチなような気はする。(あくまで個人的なイメージなのだけれど。)

そうはいっても、雨が好きという人だってもちろんいるとは思う。
雨が好きという例で、よく挙げられそうなものは、
農家の人、水不足の地域の人、そもそも降水量が少ない土地に住んでいる人
などが考えられる。
しかし、ここで挙げられた例は、生活をしていく上で雨が必要だということであって、
例えば、農家の人が農家をやめた場合、その人がやはり雨が好きかどうかというのはまた別問題な気がする。同様に、水不足が解消された場合、水不足の地域にいた人や降水量が少ない土地に住んでいた人が、雨が好きかどうかはわからない。
こう考えると、本質的に雨が好きな人というのは、ほんの一握りに過ぎないのではないのか、と思えてくる。

ちなみに僕は、雨は嫌いだが、やはり雨の日は寝起きも悪いし、気分も乗らない。
やはり、雨の日というのは何だか鬱陶しい気分になる気がしてしまう。
しかし、実際のところは、規則正しい雨音というのは、気分をリラックスさせる効果があるそうな。

そう考えてみると、なんだか、雨の日も鬱陶しくなくなったような気がしてくるから不思議だ。(何と単純な自分だろう・・・)
ところで、雨の音は規則正しいからリラックス効果があるというならば、規則正しい水の音ならば、雨の音以外にもリラックス効果があるということなのだろうか。

例えば、滝の音ではどうか。
なんとなくイメージ的には、リラックス効果がありそうだ。(実際の効果の程は知らないが。)
せっかくなので、滝の音にはリラックス効果があると仮定して、話を進めることにする。

ところで、テレビの番組がやっていないときに見られる、いわゆる砂嵐の画面で、聞こえてくる音というのは、滝の音に似ている気がする。
滝の音にはリラックス効果があったとしても、リラックスをするためにいちいち滝を見に行くなんてことは時間的になかなかできないが、砂嵐の音が滝の音に似ているならば、わざわざ滝を見に行かなくても、テレビの砂嵐を見ればリラックスできるのではないのか。

ということで実際に、テレビの砂嵐を見てみた。
が、おおかたの予想通り、リラックスできるどころか、テレビの砂嵐を見れば見るほど逆にストレスがたまってきた。
しかし、だからといって、滝の音、はたまたテレビの砂嵐の音にリラックス効果がないとは言い切れないと思う。
これは、音に問題があるのではなく、画面の方に問題があると思われる。あのチカチカした画面がストレスになる気がするのだ。

そういうことならばと思って、目をつぶってテレビの砂嵐を見てみたが(聞いてみた、という方が適切か)、目をつぶってテレビの砂嵐の音を聞いても、すでにテレビの砂嵐だとわかってしまっているので、やはりリラックスはできなかった。


それでは、滝の映像を流しつつ、音を砂嵐の音にすればリラックスできるかもしれない。が、滝の映像があるならわざわざ砂嵐の音にせずとも滝の音を聞けばいいか・・・。
(それにしても、滝の映像を流しつつ、音を砂嵐の音ってできるのだろうか??)