ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。
第27回 さらに水のはなし

世の中には2種類の人間がいる。それは、ミネラルウォーターを買ってまで飲む人とミネラルウォーターには見向きもしない人だ。


スポーツドリンクで、‘super H2O’なる飲料水がある。
F1の佐藤琢磨選手がCMで宣伝しているあの飲料水のことだ。

僕はこの飲料水を見るたびに、ミネラルウォーターと間違えて買ってしまう人がいるのではないかと心配になる。

super H2Oというネーミングは、つまりは‘スーパーなH2O’ということだ。
これはあくまで個人的な感覚ではあるが、ここでwaterではなくH2Oをつかっていることで、何かミネラルなどが入っていない より純水っぽく感じてしまうのだ。ミネラルウォーターの分類でいけば、軟水という感じか。
そこに、さらにsuperが加わると、super H2Oは、すなわち‘とっても純水’という感じで、より一層‘純粋な水’っぽさが強く感じられてくる。
そして、super H2Oはペットボトルのイラストもシンプルで(特に初代super H2O)、スポーツドリンクではなくミネラルウォーターが入っていても、何も不自然に感じられないものとなっている。実際、例えば桃の天然水なら、‘天然水’というネーミングが含まれていてもパッケージにある桃のイラストなどから、ミネラルウォーターではないことは容易にわかる。このように比較してみても、やはりsuper H2Oはミネラルウォーターと間違えやすいといえる。


とはいっても、うしろに書いてある原材料名などを見れば、単なる水とは違うとすぐわかるので、実際は、ミネラルウォーターと間違えることはないかもしれない。
しかし、日本語がわからない外国人だったミネラルウォーターと間違えて買ってしまう危険性があるのではないか。

外国(場所にもよるけれど少なくともヨーロッパ方面)では水はタダではなく買うものというイメージがあるらしいので、観光などで日本に来て、ミネラルウォーターが欲しいと思うときがあるかもしれない。その場合に、‘○○の天然水’とか‘××のおいしい水’などというようなものは、日本語が読めないとそれがミネラルウォーターだと分からないので、たぶん買わないだろう。
その一方で、super H2Oなら、でかでかとH2Oの文字が見えるので、これをミネラルウォーターだと思って買ってしまうことがあるのではないか。

このように、ミネラルウォーターと間違えてsuper H2Oを買ってきてしまうと、色々な問題が起きるかもしれない。
例えば、ウィスキーを水割りでのもうと思ったのに、水の代わりに間違えてsuper H2Oを入れてしまって、スポーツドリンク割ウィスキーができた、ということがあるかもしれない。
他にも、お米をミネラルウォーターを使って炊こうと思ったのに、間違えてsuper H2Oを買ってきてしまって、スポーツドリンク味のご飯ができた、ということが起こるかもしれない。


でも、外国人が観光などで日本に来て、わざわざお米を炊こうなどという機会はまずないか。