ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。

第24回 ファミレスでのはなし

ファミリーレストランには色々な人がいるので、ただ座っているだけでもなかなか面白かったりします。



僕はファミレスに行くと、近くのテーブルから聞こえてくる会話を聞くのを楽しみにしている。
とはいえ、やはり人の話を盗み聞きするのは罪悪感があるので、言い訳をしておくと、別に聞こうと思って聞いたわけではないのだけれど、近くのテーブルから聞こえてくるから聞いてしまう、ということなのだ。

以前、ファミレスに行ったときには、高校生?大学生?らしき人達が、話しているのが聞こえてきた。
別に聞こうと思って聞いたわけではないのだけれど、気になったのでしっかりと耳をそばだてて聞いてみると、どうやら世界の国々の首都名を言い合っているようだった。

「オーストラリアの首都はシドニーではなくキャンベラで……」
などから始まり、ドイツとかフランスなどなど、メジャーどころの国々の首都はあらかた出尽くした感じがしてきても、話はとぎれず、
「……次はバルト三国で、リトアニアの首都は……」などなど。

確か、その人達は合わせて4人ぐらいいたと思うけれど、出るは出るは、様々な国の首都名。
リトアニアの首都名を聞いて「そうそう!!」などと言って、なかなか盛り上がっているし…。

こいつら一体何者なんだ??

彼らの会話は、まだまだ続きます。
「……えっと、じゃあ、ベラルーシ。ベラルーシの首都は、・・・・・ミンスク。」
「ミンスク!そうそう、ミンスク。」

まず、ベラルーシってどこだよ!!
と思いつつも、彼らが、ミンスク、ミンスクと連呼するので、その会話を聞きながら、僕もベラルーシの首都を覚えてしまった。


また、別の日のこと。
少々(2ヶ月ほど)前のことなのだけれど、深夜に独りでファミレスにいたときに(そのときは比較的空いていた)、スーツを着た集団がファミレスをジャックしたこともあった。

団体客として、いきなり30人ほどの人々が入ってきて、空いていた店内は一瞬にしてごった返してしまった。
休日の昼間や夕ご飯時なら、それくらいの人がいるファミレスはいくらでもあるので(ファミレス不況でファミレスはファミリーレスだと言われている今日でも)人数的には珍しくはないのだが、何せ全員スーツを着ているのだ。ファミレスでスーツを着た集団でごった返している、というのはある種異様な光景ではあった。
そして、そのスーツの団体客が入ってくると、(あまりの店内の異様さのためか)初めからいた数人の客がだんだんと会計を済ませて出て行ってしまったので、本当に貸し切り状態になって、僕はひとり肩身の狭い思いをしていた。
そこで、聞くともなく話を聴いていると(なにせ、僕の前の机も後の机もその両隣の机もそのスーツを着た人々が占拠していたのだ。今回ばかりは聞こうと思わなくても話は聞こえてくる。)どこかの会社の今年の春に大学を卒業して入社した新入社員多数と、その他上司らしき人々という構成らしいことがわかった(新入社員歓迎会の二次会か??)。

そして、一つのテーブルを1グループとして、入社してみて仕事や環境はどう?とか、社会人はどう?などという話から、上司らしき人が新入社員に向かって社会人として生活するにあたり、いかにもためになる話など、色々な話をしていた。
ためになる話などは、僕もなるほどなあと思いながら、聞いたりしていたのだけれど。

それでどんな話だったかというと、例えば、・・・・・
と、ここで具体例を挙げられると良かったのだけど、あいにくどんな話だったのか忘れてしまった。

なるほど!!ためになるなあ、と思った話というのは、総じてすぐ忘れてしまう。
くだらない話はよく覚えているのだけれど。
ベラルーシの首都は、ミンスク。