ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。

第19回 トイレのはなし 


世の中には2種類の人間がいる。それは、洋式トイレを使う人と和式トイレを使う人だ。


いろいろなものがハイテクになっている。
それはトイレにもあてはまる。

特に洋式のトイレというのは、なかなかハイテクだ。ちょっとおしゃれなレストランやその他の施設における洋式トイレは、前に立つだけでフタが開くし、勝手に水を流すし、最後には勝手にフタを閉じるのだ。

もちろんハイテクなのは、トイレそのものだけではない。手を洗う洗面台も、だんだんとハイテク化していると思う。
例えば、蛇口は手をかざすだけで水が出てくるし、セッケンも手をかざすだけで、泡状のハンドソープが出てくる。またハンカチの代わりとして、昔は、ペーパータオルや布製のロールタオルなどもあったが、今の主流は、やはりエアータオルだろう。
その中でも、さらにハイテクと思われるものがあった。それは、あるトイレで、複数ある洗面台のそれぞれにエアータオルが取り付けてあったのだ。エアータオルが取り付けてあるというより、洗面台の中にエアータオルが埋め込まれていたと言ったほうがいいかもしれない。使い方としては、洗面台の手前のふちに手をかざすとエアータオルが使えるというものだった。
なるほど、実にハイテクだ。

ここまで書いてみて、(自分の中で)ハイテクとはどういうことをいうのか、なんとなくわかってきた。つまりトイレに関していえば、ハイテクとは、

①どれだけ触れなくてすむか。(トイレのふたや蛇口など)
②どれだけ機能を融合させるのか。(セッケンと蛇口、洗面台とエアータオルの融合など)

ということなのだと思う。
もしもこれが正しいならば、これからのトイレがどれほどハイテクになるかを予想できるかもしれない。

まず、今のトイレでは、個室のドアは未だもって手で開閉するところが多い。ということは、なるべく触れなくてすむようにということを考えると、ドアが自動ドアになるはずだ。(蛇足だろうが、自動ドアといっても、もちろん透明ではない。)そして、ドアの鍵はセンサー式となっていて、手をかざすことで開閉できるものであればいい。
次に、機能面で融合できそうなものを探してみると、例えば、洗面台とトイレの個室を合わせてしまって、個室の中に洗面台を置くというのはどうか。(ドアが自動なのだから、手を洗った後にドアを触ることはない。)

さて、このまま順調に書き進めていこうと思ったら、ここで、男性用の小便器についてはまったく無視していたことに、はたと気づいてしまった。
しかしながら、もはやそれについて考えるのも面倒なので、この際、小便器も洗面台などと一緒に個室に入れてしまうことにしよう。
すると、男子便所も女子便所も、見た目はどちらも個室だけになって、違いが見いだせなくなってしまうではないか。それなら、わざわざ男子便所と女子便所を分ける必要もなくなり、ハイテク化が進むと、男女区別無く、単に個室のトイレが並んでいるだけ、となるかもしれない。

もしも、このようなかんじにハイテク化すれば、デパートなどで、急に腹痛に見舞われて、トイレを必死になって探し、やっとの思いでトイレにたどり着いたと思ったら、男性用トイレと女性用トイレの階が違って、ひどい目にあう、なんてことも無くなるだろう。なにせ、男女区別のないハイテク個室トイレなのだ。(トイレをハイテクにする前に、そもそも男性用トイレと女性用トイレを同じ場所につくればいい、というもっともな意見には、全く気づいていないことにする。)
とても便利だ。


とまあ、トイレがどれほどハイテク化するかという、いつもながらどうでもいい予想を書いてきたけれど、トイレがこれから、どれほどハイテクになるのかなんて、実際分からない。(もちろんだ。もし予知能力を持っていたとしても、わざわざトイレがどれほどハイテクになるかなんて予知しようとも思わないだろうし。)
しかし、ハイテクになって、いろいろな機能を備えたものというのは、必ず一つや二つ、全く無駄な機能が付いているものである。それは、現在あるトイレにだって言えることだ。
例えば、あるレストランで見つけた洋式トイレには驚いてしまった。
そのトイレは、便器の中がライトアップされていたのだ。トイレの個室を明るくするのならば分からないでもないが、便器の中をライトアップするとは・・・・・・・

ぼっとん便所に失礼だ。