ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。

第16回 逆のはなし 


上下を逆にしてみると、何だか世界が変わったように見えることがある。

ふだん見慣れた物を逆さにしてみると、新しい発見があるかもしれない。例えば、大きな木を根っこごと引きぬいて、逆にして植える(つまり、葉っぱや枝の方を埋める)と、バオバブの木っぽく見える。(ような気がする。)


また他にも、逆立ちをして(できない場合は、股の下からのぞくなどをして)外を眺めてみることで、世界がいつもと違ったように見えるかもしれない。
もし、世界がいつもと違うように見えたのならば、たぶんそれは頭に血がのぼって、正確な思考ができなくなってしまったからだろう。


ところで、オーストラリアといえば、何を思い起こすだろう。
それはもちろん(このはなしの流れからして)、上下が逆の世界地図ではないだろうか。つまり、あの、オーストラリアが上に描かれている世界地図のことだ。

逆さにするだけで見慣れているものの形が違って見えることがある、ということを聞く。そのためなのか、単に、いつも見慣れている世界地図を上下逆にしただけなのに、オーストラリアの地図は、見ていると違和感を覚える。たとえば、

「あれ??ガーナってこんな形だったっけ?」

と、思ったりするのだ。(ふだん見慣れている方の世界地図でも、ガーナという国の形をよく知らなかったためかもしれない。)

ということは、上下逆の世界地図に子供のうちから、慣れ親しんできたオーストラリアの人々も、逆に、北半球が上になった世界地図を見て違和感を覚えるのかもしれない。海外では多くの地図は北が上を向いているので、オーストラリアの人が海外旅行をするときなどは、北が上の地図に慣れるまで大変だろうなと思う。

と、思っていたら、オーストラリアでも、小学校などでは、普通に北半球が上となっている世界地図を使っているらしい。オーストラリア内で上下が逆の世界地図が普及していると思ったのに、どうやら、それらは観光客向けの物だったようだ。

ムダな心配をしてしまって何だか、ガッカリだ。

イギリス人が、「日本のイメージは?」と聞かれて、
「ニンジャ、ゲイシャ、ブシドー」と答えると思いきや、「マンガ、オタク、ヘンタイ」と答えているのを聞いたときぐらいガッカリだ。(マンガ、オタクは良いにしても、ヘンタイって何だ。)


では最後に、おさらいとして今回コラムのテーマをもう一度。

上下を逆にしてみると、何だか世界が変わったように見えることがある。

何だか、ロシア語っぽく見える。(ような気がする。)