ライター:なかいち
世の中には2種類の人間がいる。それは、すぐ人を2種類に分けたがる人と、それを聞いて「人は2種類なんかに分けられるわけない」という人だ。こんな風に、勝手気ままにいろいろな角度から、人々を分類してしまおう というはなし。 ちなみに僕は、後者の立場です。

特別編 新年のはなし

 

第2回目のコラムで早くも特別編。多種類の人間の思考と欲望とが交錯する人間ドラマです。


むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川上からドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が流れてきました。おばあさんはびっくりしてその拍子に桃を家まで持って帰りました。しかし、おじいさんはまだ帰ってきていませんでした。どうやら相当遠くまで出かけたようです。無事おじいさんが帰り、さっそく二人で相談して、桃を割ってみることにしました。スパッと割ると、その中から何と、産まれたばかりの男の赤ん坊が出てきました。その赤ん坊は、桃から産まれたので桃太朗と名付けられました。
その赤ん坊はその後、すくすくと成長し、立派な青年となったのでした。



ある時、桃太朗は鬼ヶ島に鬼退治に行きたいと言って聞かず、おじいさんとおばあさんをたいそう困らせました。最終的には、おじいさんとおばあさんがおれる形で、桃太朗に鬼退治に行かせることになりました。出かけ際に、おばあさんは、桃太朗にきびだんごを持たせてくれたのでした。そこには、おばあさんなりの大きな思惑があったのですが……  それはまた、別の、はなし。



鬼ヶ島に行くため桃太朗が歩いていると、犬が現れて、きびだんごをくれという趣旨のことを言いました。きびだんごをあげると犬は仲間になってくれました。そして、鬼ヶ島に行くため桃太朗とその仲間が歩いていると、次は猿に出くわしました。猿も、きびだんごをくれという趣旨のことを言ったので、きびだんごをあげると、これもまた仲間になってくれました。さらに歩いていくと、今度はタカに出くわしました。タカも、きびだんごをあげると、同様に仲間になってくれました。
こうして、桃太朗とその仲間たちは鬼ヶ島に乗り込んだのでした。



鬼と対峙した桃太朗とその仲間たちは、それぞれの持ち味を存分に発揮して、鬼と戦いました。犬は鬼にかみつき、猿はひっかき、タカは鋭い爪で、そして桃太朗は素手で戦いました。こうして桃太郎とその仲間たちは、とうとう鬼をこらしめることができました。
そして、鬼は降参のしるしとして、隠し持っていた宝を桃太朗に差し出したのでした。
その宝とは、なすび、でした。


という初夢をみました。


富士はどこかって?



むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ柴刈りに…